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過度の官邸権力集中、こじれた英の「政治主導」(読売)
http://www.asyura2.com/09/senkyo70/msg/818.html
投稿者 スットン教 日時 2009 年 9 月 07 日 17:05:07: CmuKS.2SNuq/E
・・・さすがクオリティ・ペーパーの読売は鋭い問題を突きますな。やや板違いですが。
過度の官邸権力集中、こじれた英の「政治主導」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090906-OYT1T00842.htm
深刻なのは、首相官邸への過度の権力集中だ。
ブレア前首相とブラウン現首相は、議員でも官僚でもない首相特別顧問を閣僚数に匹敵
するほど抱えて、それぞれに外務、内務などの任務を与え、「代替内閣」を作り上げた。
官邸主導下で、本来の内閣は次第に形骸化し、「意思決定は内閣で行う」との憲法の大
原則から逸脱していると指摘されるようになった。
◆閣議ないがしろ、イラク開戦準備暴走◆
ブレア、ブラウン両氏は米国の大統領制に近い「首相制」へと踏み出し、特別顧問を使
い、閣僚の頭越しに官僚に指図するようになった――。6月下旬に行われた上院憲法委員会
の公聴会での証言で、内閣府長官経験者が鋭く批判した。
ロンドン大学のピーター・ヘネシー教授も憲法委での証言で、「首相は、特別顧問が官
僚を無視して起草した文面で政策を打ち出すようになった」と述べ、イラク戦争に向けた
重要書類が閣内で回覧されず、閣議をないがしろにしたまま開戦準備が進められたなどと
問題点を列挙した。
◆メディア受け政策…朝令暮改も相次ぐ◆
憲法委に寄せられた証言によると、首相が特別顧問を使って作成し、閣僚や官僚がじゅ
うぶんに関与しなかった政策は、メディア受けしても、地方政府などの執行機関が有効性
を疑って実施を尻込みするようになった。
その結果、大学改革やIT(情報技術)戦略などの分野で政策の朝令暮改が相次いだと
いう。
憲法委が今、調査に乗り出したのは、首相(官邸)への権力集中は、憲法上の問題に加
え、首相と内閣、政治家と官僚の関係をこじらせ、実りある政策を生み出していないとの
反省があるからだ。
政治主導は、閣僚が官僚を御して政策を決め、内閣が連帯責任を担って支えることで成
り立つ。そういう英国政治の伝統への回帰を良しとする共通認識が憲法委では形成されつ
つある。
(2009年9月7日07時07分 読売新聞)