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2009/09/02
代表、幹事長、連合第23回中央執行委員会で挨拶
鳩山由紀夫代表、岡田克也幹事長は2日午後、連合第23回中央執行委員会に出席し、衆議院選挙における連合の力添えに謝意を示すとともに、それぞれ挨拶に立った。
冒頭、高木連合会長は出席者に対して、「結果は皆さんのご奮闘の功があり、われわれの長年の悲願である政権交代が実現した」と述べるとともに、深刻化する雇用の問題、景気回復に取り組んでいくことを呼びかけた。
挨拶で鳩山代表は、「今回の総選挙は民主党の勝利という形にはなったが、これを国民の皆さんの勝利に結び付けていかなければならない」と強調。国民の多くの皆さんが現在の政権に強い不満を感じ、何とかしてほしいという思いのなかで、野党第一党である民主党に対して大きな期待を寄せていただいた結果と感じているとの認識を示した。
そのうえで「政権交代は、言うまでもなく目的ではなくスタートライン。国民の目線にあった政府をいかに構築していくか。それが私どもに課せられた大きな課題」と強調した。
また、これまでは連合の提言に対して、野党としては政策としての実現を図ることはきわめて難しい立場であったと振り返り、「これからは政府を運営していく立場」だとして、政策実現に向けて最大限努力する考えを示した。
同時に、国民の皆さんの思いをマニフェストという形にして選挙戦をたたかったとして、「従って私どもの使命は、まずはマニフェストを一つひとつ実現することにつきる」と表明。あわせて「地域主権は、民主党が出発したときからの最大の目的である」として、「地域のことは地域で解決できる政府を作り上げたい」と語った。
さらに、マニフェストの実現が一つひとつ果たされていくなかで国民の皆さんの政治への不信感が払拭されたときには消費税に関して、「ご負担をお願いするようなことも将来は出てくる可能性もあろうかと思っている」と述べ、将来の年金の問題なども含め、社会保障に関する議論を進め、結論を生み出していきたいとの意向を示した。
続いて、民主、社民、国民新の3党間で連立の協議が同日からスタートしたとして、「連立するにあたっては政策がどこまで一致できるかがカギ、早晩、3党での連立という方向にむかって結論が出る」と表明。同時に「新しい政権が国民の皆さんの期待に応えられるように、何としても進めていくことが、私どもの大きな、歴史的な使命だ」と述べた。
さらに、308議席という議席について「大きな数を得たということで喜んでいるばかりではない」と述べ、この間、現政権が郵政選挙で得た数の力によって強行採決等の暴挙を繰り返してきた点にふれ、「ある意味での反面教師的な思い」をもって、「私どもは数におごらず、むしろ民意はどこにあるかをしっかりと見つめながら歩んでいく政府を作り上げなければならない。そのことによって国民主権がいよいよ確立できる」と力説した。
続いて挨拶に立った岡田幹事長は、同日昼、河村官房長官を訪ね、政権の移行が円滑に行われるように要請を行ったことを報告。「情報をきちんと出して、われわれが求める準備活動に支障がないようにしてほしい」と求めたことを明かし、新型インフルエンザ、経済・雇用、予算、災害など、当面する大きな問題について混乱のないように移行されるよう、進めていきたいと考えているとした。
また、「今、状況を見ても世界的な大不況の只中にあり、国民生活は疲弊し、加えて現政府・与党がつくった800兆円にのぼる大きな借金を抱えている。そういうなかでの政権運営は日々緊張感を強いられる、大変なものになるだろうと思っている。そういうなかで、国民の多くの皆さまに希望を持っていただけるような、しっかりとした政権運営を、鳩山総理のもとで一丸となって民主党はがんばっていく」と表明した。