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http://www.asahi.com/politics/update/0925/TKY200909250055.html
落選小泉チルドレン、諸行無常の響きあり 再起へ模索
2009年9月25日11時33分
自民党の総裁選が迫るなか、衆院選で落選した「小泉チルドレン」が再起に懸命だ。「民主党と違う小さな政府を」「むだ遣いの見直しを」。党の存在感をどう示すか模索しながら、秘書のリストラやマンション売却などで政治生命をつなぐ。
東京5区で民主元職に敗れた前衆院議員の佐藤ゆかり氏(48)は、支援者へのあいさつ回りに追われている。次の選挙に向けて活動を続けるが、「秘書の生活を守るために出稼ぎしないと」。エコノミストの経験を生かし、講演会開催や雑誌への寄稿で事務所費などを稼ぐという。
それでも、11人いた秘書は3人に減らした。これまでの蓄えを崩し、事務所も狭いところを探している。「野党の元議員が政治資金パーティーを開いても成功するかわからない」と不安は消えない。
「議員時代は多忙で大局的に考えられなかった。民主党は子ども手当など直接的な支援が強み。自民党は企業再建を通じた景気回復など違う手だてでアピールできる」。有権者にどう訴えるか、試行錯誤を重ねている。
神奈川7区で落選した鈴木馨祐氏(32)は、辻立ちを続けている。7人いた秘書は2人にする。企業献金は受け取らない方針で、「善意の寄付でやっていくしかない。もともと独り身だし、スーパーの閉店間際に賞味期限間近の牛乳を買ったりする」。
05年は比例南関東ブロックで当選し、07年12月に選挙区への転進が決まったが、有権者に訴える時間が十分でなかったと考える。「むだ遣いをどうなくすか。民主党と違ってバラマキをしない小さな政府を目指すべきだ。この機会を色んな方の話を聞くチャンスととらえたい」と話す。
「おやじが残してくれた財産で申し訳ないんだけどね」。大阪8区で民主元職に敗れた大塚高司氏(45)は、親から相続したまま使っていなかったマンションを売って当面の政治活動の資金にするつもりだ。
地元であいさつ回りを続ける合間、落選した仲間から電話やメールが届いた。「(惨敗の)A級戦犯ばかりが残り、それに従った人間はみんな落ちている」「もうやめようと思う」。不安定な将来を考えると、仲間の愚痴や不満も分かる気がする。
「落ちた若手は次に向けてはいあがっていくしかない」。こう言い聞かせている。(河野正樹)