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選挙:知事選 告示まで1カ月、候補者選び混迷 連立維持望む県議も /広島
◇民主と自民の会派、手を組む「ねじれ」
11月8日投開票の知事選告示(10月22日)まで1カ月となった。民主党が政権を取った衆院選後、全国で2番目の知事選。注目を集める中、民主党県連は独自候補を擁立する方針を決め、自民党県連も候補者の選考作業に入る。ただ、民主系の会派「民主県政会」と自民の最大会派「自民刷新会議」が手を組む「ねじれ」が起きている県議会。安定した連立関係の維持を望む県議も少なくなく、候補者選びは混迷している。【加藤小夜】
「県民の皆さんに分かりやすく戦う必要がある」。18日にあった民主県政会、民主党県連、連合広島の幹部らの連絡会議。佐藤公治・県連代表は独自候補を擁立するという党の方針を説明した。
一方、民主県政会の芝清会長は、自民刷新会議、自民党良政会との連立維持を念頭に「3会派の連携が保てる、民主、自民どちらにも偏らない候補者を立てたい」。連合広島も「県政与党にいることが重要だ」との考えから連立維持を望む意見を伝えた。会議では、それぞれの立場の違いが鮮明になった。
背景には、国政と県政の大きなねじれがある。県議会(定数66)では、桧山俊宏元議長が影響力を持つ自民党議員会(15人)に反発した県議が同会を離れ、自民刷新会議(16人)を構成。同会が自民党良政会(1人)、民主県政会(14人)と手を組み、親知事の県政与党として議会運営を率いている。6月の副議長選で民主県政会の大曽根哲夫氏が選ばれたのも、協力関係の証しだ。自民刷新会議は県議の1人が「桧山氏の復権を阻止したい」と語るように、民主県政会との連立維持を望む。
◇
自民党県連は17日の役員会で、候補擁立作業に入ることを決めた。ただ、奥原信也幹事長は、「(民主候補との全面対決は)ないかもしれない」と述べ、党の独自候補として擁立できるかまでは明言しなかった。ある幹部は「中央は、党の立て直しを図るどころか、ごたごたしている。自民党色を出しても負けるだけ」と漏らす。他方で、自民党議員会の県議は「民主系の会派と組むのはおかしい。県民不在だ」と言う。
衆院選では、県内でも地殻変動が起きた。民主県連は党本部から独自候補擁立を突き付けられる一方、民主県政会の一部の県議には自民刷新会議との蜜月を続けたいとの思惑が働く。自民は、県議会で多数を占めながら内部分裂によって一枚岩になれずもがく。その中で、県民は藤田雄山知事の後援会の政治資金問題から県政に不信を抱いており、候補者擁立に注視している。
◇
知事選には、これまでに県立広島大名誉教授で経営コンサルタントの若井具宜氏(61)▽元通産官僚で経営コンサルタントの湯崎英彦氏(43)▽民主党に離党届を出した県議の柴崎美智子氏(54)▽学習塾経営の川元康裕氏(41)の無所属新人4人が立候補を表明。共産党も独自候補の擁立を目指している。
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毎日新聞 2009年9月22日 地方版