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非暴力「安政の泣き一揆」 投稿者:ただの主婦 投稿日:2009年 8月24日(月)23時22分20秒
衆院選まで一週間、子供の頃読んだ本を思い出しました。
「安政五年七月十一日」かつおきんや 著
幕末の加賀国・金沢。
冷夏と投機買い占めで米価が暴騰、生活苦に耐えかねた庶民たち2000人が密かに誘い合い七月十一日真夜中の卯辰山に集合。眼下の金沢城に向かって声を合わせて叫びます。
「ひだるい(ひもじい)わいやあー!」
「米くれまいやぁー!」
「中納言(殿様)さん、目を覚ませやぁー!」「聞こえるかー!」
一揆・打ち壊しと言えば鍬や鎌を振り回しての闘争を思い浮かべますが、これは全く非暴力の「声」が藩政を動かしました。藩は蔵から米を放出、価格制限つきで米屋に下げ渡し米の価格は下がったのです。
首謀者たちは「犯人探しのため無関係の者までも手当たり次第に逮捕され拷問を加えられた」という事態を救うため、自首して獄死・刑死しました。
その後「城主より高いところから声を掛ける者があれば、城が崩れる」という言い伝え通り、やがて江戸時代と加賀藩は終焉を迎えます。
暴力・流血によらない民衆の「声」による一揆。
今このとき、この国に、ネットの世界に、同じ「声」はあふれています。
あと一週間。非暴力の「声なき声」の集合が政治を動かすことを信じて、一票を投じます。
植草先生のためにも。