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2009/08/26(水) 21:04:40 ID:FQ/EmXZx
一方、自民前職の宮路和明氏は防戦を強いられる。前回は松下氏に約2万3千票差で当選。地域に強固
な支持基盤を誇るが、肝心の自民の支持率が低迷するためだ。前回圧勝の立役者の小泉元首相ですら
各地の講演で「たまには野党も悪くない」と自民敗戦を覚悟したような発言を繰り返す。宮路氏は「わが党
に対する逆風で、かつてない厳しい戦い」と口にする。
頼りにするのが公明だ。「自民は厳しい親父(おや・じ)、公明は優しいおふくろさん」。宮路氏は独特の表現
で公明との親密さを強調する。
18日の出陣式では、公明の太田代表からのメッセージが読み上げられた。それを受けてマイクを握った
宮路氏は「公明党さんの全面的な支援を頂いて戦うことになりました。その代わり我々は公明党さんの
比例の候補者を応援させて頂き、精いっぱいご協力申し上げます」と宣言した。
相手は候補者がいない民主でもある。22日夜、さつま町の公民館で開かれた演説会。応援に駆けつけた
若林正俊・元農林水産相は、民主がいったんマニフェストで打ち出した「米国との自由貿易協定(FTA)を
締結」(後に「交渉を促進」に訂正)にふれ、「農業生産額の減少は3兆5、6千億円になる。農業、農村を
つぶしていいのか」と声を荒らげた。
宮路氏も松下氏の背後に見える民主の影を意識し、「相手は国民新党だけど国会議員はわずか10人で
政策実行力はほとんどゼロ。政策も何もかも民主党丸のみ。農業、農村はめちゃめちゃになる」と訴えた。
当落のかぎを握るのは、3区で最も多い約8万人の有権者がいる薩摩川内市の票の動向だ。社員約2500
人のうち約8割が選挙区に住むという同市の京セラ鹿児島川内工場。20日朝、別々の入り口でのぼり旗
を掲げて社員にあいさつをする松下、宮路両氏の姿があった。
運動員が手にしたのぼり旗は、松下氏が民主が唱える「政権交代」、宮路氏は小泉元首相が前回選挙で
掲げた「改革を止めるな」だった。(周防原孝司)
http://mytown.asahi.com/kagoshima/news.php?k_id=47000000908250004