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http://www.kahoku.co.jp/news/2009/08/20090810t71033.htm
農政連、自主投票8選挙区に倍増 東北
衆院選(18日公示、30日投票)に向け、東北各県の農協政治連盟(農政連)の対応が出そろった。25選挙区のうち自民党候補を推薦したのは16選挙区で、前回衆院選(2005年)に比べ4選挙区減った。民主党候補を推薦したのは前回と同じ1選挙区。自主投票は8選挙区で五つ増えた。農家の所得減少を背景に、自民党農政への強い不満が表れた。
宮城県農政連は5日、全6選挙区で自民党候補の推薦を決めた。木村春雄会長は「(自民党との)何十年というお付き合いがある」と強調した。
全国の農政連で民主党支持に傾くケースが増えていることを「選挙に有利とか不利とかで、他の候補を支持するのは疑問だ」と批判した。
秋田県も全3選挙区で自民党候補を推薦。前回、2区は郵政改革に反対し無所属で立候補した野呂田芳成元農相を推した。野呂田氏が引退し、地盤を継承した自民党候補を推薦した。
自民党に反発したのは青森県。7月に全4選挙区での自主投票を決めた。1996年の小選挙区比例代表並立制導入以降、自民党候補を推薦しないのは初めて。
幹部は「自民党農政への不満や不信が限界に達した。民主党への期待や自民党に目を覚ましてほしいと願う声がある」と話す。下部組織には民主党候補を推薦すべきだとの意見もあったという。
山形県は2区を自主投票にした。引退した遠藤武彦元農相の後継となる自民党新人の「知名度不足」が理由という。国政選挙での自主投票は96年以来。ある単位農協幹部は「(自民党を応援せず)勝ち馬に乗って民主党とのパイプを確保する狙いがある」と明かす。
選挙区によって対応が違うのは岩手県と福島県。自主投票の岩手3、4区は「中選挙区制時代から小沢一郎民主党代表代行の地盤。意見がまとまらない」(農政連関係者)という。
福島県は3区で民主党候補を推薦し、4区は自主投票。幹部は「前議員を中心に推薦する現実的な選択」と説明する。
農村地域は自民党の強固な支持基盤とされてきたが、2007年の参院選以降、支持動向の流動化が顕著になっている。
2009年08月10日月曜日
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