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矛盾点の検証なく植草元教授に有罪判決
2007年10月17日07時01分 / 提供:PJ
電車内で痴漢行為をしたとして東京都迷惑防止条例違反の罪に問われた元大学教授の植草一秀被告(46)の判決公判が16日、東京地裁で開かれ、懲役4月(求刑6月)が言い渡された。すでに132日間の拘置が済んでいるとして、2カ月の服役が求められた。弁護人は即日控訴手続きを始め、保釈を請求した。
容疑は2006年9月13日午後10時すぎ、京浜急行電車内で女子高校生の尻を触ったというもの。女性が声を上げたため近くにいた男性が取り押さえ、駅員を通じて警察に引き渡したとされる。
判決理由で神坂尚裁判長は、弁護側が痴漢事件のあったことを否定していないことや、真犯人がいるとしながら、その存在について供述していないことを強調。混雑の程度から考えると、真犯人を見逃すことはあり得ないと判断した。
検察側目撃者と被害者、逮捕者の供述を全面的に採用する一方、弁護側主張は一切認めなかった。7月4日の公判では、植草氏と同じ電車に乗り合わせたと名乗る目撃者の男性が出廷。起訴状にある犯行時間帯に植草氏が誰とも接触していなかったのを見ていたと証言したが、被害者や逮捕者、検察側目撃者と証言が違うため「そこにいなかったのでは」と証言を退けた。
被告が否定する「女性に不快感を与えるようなことをした」との発言は証拠のないまま採用された。絶望から自殺を試みたことも、「そうだからと言って犯人であると仮定してもおかしくない」と考慮されなかった。
被告の手指の付着物と駅員の制服との繊維鑑定結果、検察側目撃者が被告の眼鏡着用を知らない矛盾を明かした心理実験結果なども提出していたが、採用されていない。
植草被告は公判に向けた準備が不十分な弁護団を2月上旬に解任。新弁護団を編成してから「人違い説」を採用したが、裏目に出た形となった。不可解な点の多い被害者、取り押さえた男性2人、検察側目撃者を検証する機会を逸したからである。
検察側目撃者に「私服」と呼ばれた逮捕者の男性は、被告や弁護側目撃者の証言と異なり、被告を1人でホームに運んだと証言している。電車が蒲田駅に着いてからパトカーに出動命令が出るまでわずか2分10秒しかかかっていないが、この男がホームから直接蒲田署に電話したのを複数の駅員が見たとの情報もある。第一通報者が誰でどこから掛けたのか、不問に付したままとなった。
検察側目撃者は痴漢騒ぎがあったことを車内から友人にメールしたとしてメールが表示されている携帯電話の写真を提出したが、データの保存期間を過ぎた時期に撮影されている。この目撃者は警察に6〜7時間、検察に4回足を運んだと明かしている。
肝心の被害者は、一度も公判に出廷していない。弁護側目撃者は「植草氏は暴力事件の被害者と思った。被害者女性は逮捕者の連れのようだった」と証言したが、この関係についても問われていない。
検察側の意見と違うという理由で、無数の矛盾点がまともに検証されることはなかった。被害者の申告だけで罪人に仕立て上げることが可能なことを示したこの判決は、国民に恐怖社会の到来を告げている。【了】
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パブリック・ジャーナリスト 高橋 清隆