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2009/07/17(金) 22:24:04 ID:aavM3y9x
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090716/167975/?P=3
キャスティングボートを握る共産党
都議選の結果であまり言われていないことに触れておく。共産党である。5議席減らして8議席にとどまった。
民主圧勝の陰で、与党批判票の受け皿としての立場をフルに発揮できなかった。
だが、民主党も過半数には達していない。東京の地域政党である東京・生活者ネットワークは半減して2議
席、民主寄りの無所属が2議席だが、この4議席を加えても、過半数には足りない。ということは、今後、都議
会では共産党がキャスティングボートを握るのである。
共産党は「自公民は石原与党」として、自分のところだけが都民を守る真の野党という立場を取ってきた。民
主党と共同歩調を取れば過半数に達するが、そうでない場合、国政と同様に都議会混迷の事態も十分に予
想できる。国政と都議会の連動が新たな課題として浮上してきたのである。
このことは、民主党と公明党との関係でもいえることになる。公明党は自民党と連携しても過半数には達し
ないが、民主党と共同歩調を取れば過半数に達する。公明党がかつての美濃部都政後半から与党の立場
を取ってきたことを想起する必要がある。
いま、国政の舞台では自公与党が当たり前のようにいわれているが、公明党にとって必要なのは、与党と
いう立場にいることのメリットである。都議会で共産党がキャスティングボートを握るのを苦々しく見つめてい
るだけなのかどうか。ならば、こっちが主導権を取ろうと考えてもおかしくはない。
都議会は国政の先行指標といわれてきた。革新自治体、保革伯仲、多党化、社会党躍進、逆に凋落(今回、
社民党はゼロで、これによって、これまでの8年に加え12年間の社民不在がほぼ確定した)、公明党・新自由
クラブ・日本新党などの台頭、自公連携といった節目の動きはまず東京で現れたのである。
といった側面から考えれば、今回の都議選によって、2大政党化が一段と進行したことが指摘できる。さらに、
公明党が民主党と手を組む可能性が秘められているのだとすれば、これは国政の今後を考えるうえで微妙な
ポイントとなる。都議会の動きが国政とからんでいくのである。