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都議選大勝の風に頼るな、民主党 (永田町異聞)
http://www.asyura2.com/09/senkyo67/msg/218.html
投稿者 紅の酢豚 日時 2009 年 7 月 14 日 12:24:52: 1dyuYJkh9BlKs
麻生降ろしはどうであれ、とにもかくにも、衆院総選挙は8月30日投開票と決まったようだ。
民主党が政権交代を実現するために必要なことは、東京都議選での大勝イメージから脱却し、自民党の内紛の行方など気にせず、政党としてのあるべき姿を堂々と国民に示すことだろう。
筆者のもとに、政治の刷新を願う方からメッセージが寄せられた。「浮かれることなく、民主党にいまこそしっかりしてほしい」。
おそらく、同じ思いを抱く人は多いだろう。地方選での連戦連勝。都議選での圧勝。こういうときこそ、実は恐ろしい。最も、謙虚さが求められるときだ。風に頼ってはいけない。
さて、政党としてのあるべき姿とは何か。端的に言えば、この世界の激変期に、党利、私欲を捨て、将来にむけての国家戦略を国民に示すことである。
多くの国民が途方にくれている。これから先、贅沢でなくとも普通に食事ができ、安心して医療や介護が受けられるのか。国への信頼感が薄れている。
世界の水が枯渇に向かい、水からつくられる食料や、食料で育つ牛や豚の肉が、地球の民の胃袋をいつまで満たすことができるだろうか。
日本の大企業は国外に生産拠点を求め、雇用も税金も外に逃げてゆく。人口減少時代に入った日本で、限りある税金をどう有効に使っていくのか。
有権者の陳情を省庁の担当者に伝える「御用聞き」政治家では、これからの時代には対応できなくなった。
社会の多様な声を、バラバラではなく、集約して、総合的な価値を持つ政策に転換していく政党をめざさなければならない。
民主党が政権を奪うためには、日本が抱える問題点を明らかにし、その解決のための処方箋を、わかりやすく説明していくことが大切だ。
街宣カーで、候補者の名前を連呼して、騒音を撒き散らすだけが能じゃない。ぜひ、新しい選挙戦のあり方も考えてもらいたい。
いわゆる55年体制は、自民党と社会党が表で喧嘩し、裏でカネの融通や、質問と答弁の打ち合わせをするなど、国民無視のなれあい政治だった。
自民党はつねに政権党の座に、社会党は万年野党という気楽な位置に安住できた。
中選挙区のもとでは、党の政策よりも、候補者の地域への浸透のみが肝心となり、名前の連呼にも大きな意味があった。
その体制は、小沢一郎の剛腕で実現した小選挙区制導入によって一部崩され、自民などとの連立政権を境に、社会党は消滅した。
こんどの総選挙で、自民党が政権党の座を明け渡すことによって、55年体制は完全に崩壊し、そこから、自民党の再生、あるいは政界再編がスタートを切れる。
自民党の中だけで、利権の論理に流されて政策決定された擬似的な議会制民主主義が終り、国民が政権政党を選ぶ時代への第一歩を踏み出せる。
政党がマニフェストを掲げて戦う、政党中心の選挙への、国民の頭の切り替えは、13年の時を経て、ようやく完了しつつある。
地方選挙であるはずの東京都議選が、国政の影響を強く受けたのも、その一つの表れではないだろうか。
ウソをつかないこと、情報をきっちり開示すること、しっかりした大局観をもって専門家である官僚の知識を生かし、政策を練り上げること。それが、これから政権を担う政党に求められる。
政権維持のためなら社会党とでも、公明党とでも組むという理念なき政党の姿は、これからの時代にはもう通用しない。
かりに、自民党が下野し、公明党が擦り寄ってきても、民主党は絶対に受け入れてはならない。
数の力を求めて万が一、そんな無定見な愚行を犯すようなら、今度は民主党が国民からソッポを向かれることになるだろう。
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