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http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090623k0000m010079000c.html
総裁選:前倒し賛同108人 閣僚は結束呼びかけ
内閣支持率の急落を受けて、自民党総裁選の前倒し論がじわりと勢いを増している。今月2日から署名活動を始めた山本拓衆院議員(町村派、当選4回)は22日、党所属国会議員のうち、前倒しへの賛同者が計108人になったと発表。事実上の「麻生降ろし」といえる動きに対し、河村建夫官房長官は22日の記者会見で「衆院選を前に、結束して事にあたる時期ではないか」と不快感を示した。
山本氏によると、総裁選前倒しに応じた国会議員は82人に上り、26人が電話などで賛意を伝えてきたという。前倒しの実施には、党所属国会議員と各都道府県連代表の合計431人の過半数(216人)が必要。山本氏は具体的な議員名は伏せたものの、毎日新聞に対し「他にも『予約者』はおり、前倒しに必要な人数は集まるだろう」と強調した。
こうした前倒しに向けた署名集めは今後、加速する可能性もある。衆院選の前哨戦と位置づける静岡県知事選(7月5日開票)や東京都議選(同12日開票)の結果次第で、麻生降ろしが本格化しかねないからだ。麻生太郎首相の盟友である安倍晋三元首相は麻生降ろしに先手を打つには、静岡県知事選、都議選の前に解散するしかないとの考えを強めているようだ。首相に近い閣僚経験者は「地方選前の7月上旬に衆院を解散すればいい」との認識を示した。
山本氏は22日に党所属国会議員や都道府県連に文書を送付し、前倒し総裁選の実施時期を7月28日の延長国会閉会後の「8月上旬」と設定した。ただ、仮に麻生首相が7月上旬の衆院解散に踏み切った場合、自民党の勝利が難しい「やけくそ解散」になるとして、公示前に総裁選を実施し、新総裁の下で選挙戦に臨みたい考えだ。
ただ、安倍元首相、福田康夫前首相と2代続けての政権投げ出しを受け、さらなる総裁交代が有権者に支持される保証はない。自民党内には「ポスト麻生」として、存在感を強める議員もおらず、野田聖子消費者行政担当相は22日の閣議後会見で「麻生さん以上の人がいますか。麻生太郎首相で戦うための戦略を立てる方が賢明だ」と訴えた。
後継不在のまま進む麻生降ろしは、自民党内の「麻生離れ」を映し出す。加藤紘一元幹事長は22日、記者団に対し「議員の間に激しいマグマがたまっている。(前倒しの署名が)3けたになるのは当然のような気がする」と指摘した。当の麻生首相は22日の党役員会で「都議選の応援で、熱烈歓迎を受けている」と語り、地方選への手応えを強調した。【西田進一郎、田所柳子】
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毎日新聞 2009年6月22日 22時22分