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http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20090618-01-0702.html
「鳩の乱」で混迷する麻生自民 ひとり派閥拡張を狙う古賀誠
2009年6月18日 週刊文春
「鳩の乱」は、表向き鳩山邦夫前総務相が麻生太郎首相に更迭されて終わった形になった。が、政局的に読み解けば、「泥舟・麻生丸」から、盟友だった重要閣僚が大義名分を作ってさっさと逃げ出したと見た方が真相に近い。
衆院選での自公敗北はもはや避けられないと見越し、麻生首相を見捨てて自己防衛に走る動きは鳩山氏に限らない。一番分かりやすい例は、古賀誠選対委員長だろう。
「今度の選挙は、派閥単位の生き残り競争だ。何より宏池会(古賀派)として勝ち抜くことが大事だ。今の勢力を維持していれば、たとえ自民党が負けても、いずれ必ず民主党からスカウトされるよ」
古賀氏は子飼いの派閥議員たちに、こう因果を含めている。その皮算用とは――。
「第一派閥の町村派(八十九人)は、中川秀直元幹事長のグループが独立の機をうかがい、分裂は時間の問題。第二派閥の津島派(六十八人)も、総裁候補はおろか中心となるリーダーがおらず、選挙後の凋落は確実です。
これに対し、第三派閥の古賀派(六十一人)は、古賀選対委員長が着々と派閥議員に有利な態勢を固めている。野党転落の責任を取って麻生首相が辞任した後、第六派閥の麻生派(二十人)の『残党』を元・宏池会のよしみで吸収合併すれば、一気に第一派閥へ躍進することになります」(自民党担当記者)
そのうえで、“野党”自民の「ポスト麻生」総裁選びで主導権を握り、時機を待つ。民主党は政権を取っても社民党との連立運営に行き詰って、いずれ自民党に「大連立」を呼びかけざるを得ないから、再び権力中枢に加われる、というわけだ。
古賀氏は、七月十二日投開票の都議選で自公敗北は避けられず、その後では公明党の支援を得にくくなるとして、早期解散、都議選とのダブルも辞さないとの立場だ。ところが、「鳩の乱」で解散はさらに遠のいた。首相側近の菅義偉選対副委員長が、「任期満了近くまで先送り」とか「G8サミット直前の内閣改造」といったアイデアを進言していると見られている。
弟分だった菅氏が台頭して意に反する動きをするのに、古賀氏は苛立つ。「ダブルでないなら衆院選は十月だ。その前に自民党総裁の任期が来るぞ」と「麻生降ろし」に凄みを利かせるが、某閣僚は「胸算用もいいが、古賀氏本人の選挙は大丈夫なのか」と呆れ顔だ。