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http://www.47news.jp/CN/200906/CN2009061801000041.html
「議員の力で承認取得」と供述 公文書偽造事件で団体設立者
郵便制度悪用に絡む厚生労働省の公文書偽造事件で、「凜の会」(現・白山会)設立者の倉沢邦夫容疑者(73)が大阪地検特捜部の調べに「国会議員の影響力を使って制度の承認を得るつもりだった」と供述していることが18日、捜査関係者への取材で分かった。
倉沢容疑者が、制度承認の条件となる障害者団体の証明書発行の口添えを、この議員に頼み「目の前で厚労省の当時の障害保健福祉部長(57)に電話をかけてもらった」と供述。特捜部は依頼が「議員案件」として優先され、前局長村木厚子容疑者(53)らへの圧力となったとみて経緯を調べている。
この元部長が証明書発行後、「依頼の件を処理した、と電話で議員に伝えた」と任意聴取に話したことも判明。部下の村木容疑者らに対応を指示したことも認めているが、「不正までするとは思わなかった」と偽造への関与は否定している。
議員の事務所は取材に「議員は電話をかけたこともないし、報告を受けたこともない。元部長も知らない」としている。
倉沢容疑者や元部長の供述などによると、倉沢容疑者は議員の元私設秘書で、2004年2月ごろ、議員会館の事務所を訪れ「厚労省の証明書が欲しい」と相談。議員がその場で元部長に電話し「よろしく」と頼んだ。元部長は同年6月、村木容疑者から発行の報告を受け、議員に電話した。
2009/06/18 10:41 【共同通信】