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反戦な家づくり
どんな頑丈な家も戦争では瓦礫の山。木の家をつくる建築家が反戦を考えます。平和ボケした頭脳に喝!
2006-10-02(Mon)
小泉1兆円・竹中2兆円疑惑を検証する
今多くのブログで取り上げられている,藤原直哉氏による「小泉1兆円・竹中2兆円疑惑」報道は,マスコミの端っこにも引っかかっていないところに妙に真実味がある。
安倍晋三を取り巻く,アベレンジャーがビシッと報道管制を敷いているのだろう。
藤原直哉氏というと,私の記憶ではラビ・バトラーの著作の解説とか共著とかでよく見かけた気がする。日本は1972年を頂点として,あとは実質貧しくなっている,というラビ・バトラーの指摘に,ひどく納得して,何冊か本を読んだことがあった。それ以来,あまり意識にのぼらなかったが,一挙に急上昇である。
コイズミや竹中が,ゴールドマンサックスを通して1兆円も2兆円も受け取ったのかどうかは分からないが,コイズミの5年間は,そっくりそのまま,歴史上希に見る巨大詐欺事件であったと言えよう。
竹中が猿回しで,コイズミが猿だったわけだ。「自民党をぶっ壊す」という陽動作戦の陰で,天文学的金額の富の「移行」が行われた。
「移行」といっても,ある所有者から別の所有者への「移行」であって,こんな詐欺的な言葉もないもんだ。
友人に1万円貸して踏み倒されたとき,「私の財布から彼の財布に1万円が移行した」と言うのだろうか?
植草氏が告発しようとしていた,りそな銀行国有化に伴うインサイダー取引疑惑は,その一環ということだろう。
あれこれ言う前に,数字で見てみよう
日本が保有する米国債は,るいねっとによると,米国債全体の16%にのぼり,7120億ドル=約84兆円ということだ。
さらに注目すべきは,コイズミ・竹中の政権になってからの急増だ。
2005年 7120
2004年 7111
2003年 5507
2002年 3781
2001年 3179
2000年 3177
( 単位 億ドル )
これは,財務省のホームページでも,外貨準備高のうちの証券の項目を見ると,ニアリーイコールで確認できる。
で,いったいこんな金どこにあったのかというと,これまた財務省がちゃんと発表している。
国債及び借入金現在高
平成13年3月 5,383,863億円
平成18年6月 8,277,948億円
コイズミ・竹中が増発した国債の額 およそ290兆円
したがって,コイズミ・竹中は,290兆円も日本の借金を増やし,3900億ドル以上=約45兆円の米国債を購入したということになる。そして,「これでも足りない,もっと金を回せ!」 と言われて強行したのが「郵政民営化」だったわけだ。
ということで,さて,藤原直哉氏の言う,
「郵貯340兆円のうち、すでにゴールドマンサックスの仲介で200兆が30年満期の米国債に充当されている。」ということが実行されると,米国債を買う行為自身は非合法ではないから,日本の海外純資産がドンと膨らむはずだ。
平成17年末で,海外総資産506兆円,負債を差し引いた純資産180兆円,世界一のこの数字が,180+200=380兆円に近い数字になるかどうか。財務省の統計「本邦対外資産負債残高」をじっと見ていれば見えてくる。
(さらに,これだけ大きな額の円が売られると,円安ドル高はドン大きくと動くはずだ。)
今発表されている平成18年6月までのところでは,大きな動きはない。
ただし,この藤原氏の表現は,抽象的な意味かもしれない。
今は84兆円だが,郵貯の金が流れると200兆円くらいまで行くだろう。そのときの為替変動による損失は3兆円程度。その責任割合は,コイズミと竹中が1:2である。
そんな風にもとれる。
実際は,その中間なのかな,と思ったり,安倍晋三の責任だって当然あるはずだ,などと思いつつ,当面はこの財務省の統計をちょくちょくチェックしようと思う。
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