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http://news.nifty.com/cs/entame/showbizddetail/gendai-07027522/1.htm
TBSのトチ狂ったような番組宣伝に視聴者が呆れている
2009年5月30日(土)10時0分配信 日刊ゲンダイ
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●電波の私物化極まれり
いくらなんでもやりすぎだ。常軌を逸している。23日からTBSでスタートした木村拓哉(36)の主演ドラマ「MR.BRAIN」の“番宣番組”がうんざりするほど流され、木村が画面に出まくっていたのだ。
スタート前日の22日は19時55分から「ぴったんこカン☆カンSP」に出演し、23時からはトーク番組「A―Studio」に登場。22時台と23時台には同ドラマのPR番組が5分程度ずつ流された。
当日の23日は、午前の情報番組「王様のブランチ」に出演したのを皮切りに、16時から「木村拓哉が脳になる!!史上空前“MR.BRAIN”生放送SP」、18時55分から「キズナ食堂」と、朝から晩までハシゴ出演だ。
1週前には、07年の木村の主演ドラマ「華麗なる一族」が再放送されていたし、1時間30分の「PR番組」も組まれていた。ドラマを楽しみにしていた視聴者ですら辟易(へきえき)しているに違いない。
「TBSは好評だった『華麗なる一族』のスタッフを集結させたり、木村サイドの希望に応えて脚本を書き換えたり、三顧の礼で木村を引っ張り出しただけに絶対に失敗できません。4月の大型改編も不調だから、木村のドラマに賭けている」(テレビ関係者)
TBSは4月ドラマ「スマイル」の番宣でも、松本潤や新垣結衣が出ずっぱりだった。
今週は、5月30日公開の映画「ROOKIES」の宣伝番組だらけになる。他局も似たようなものだが、TBSは自局のドラマや映画の宣伝の合間に、通常の放送が流れているかのようである。
「電波の私物化にもほどがあります」と、東京工科大の碓井広義教授(メディア論)は、こう続ける。
「テレビ放送は免許事業で、電波は国民のものです。それなのに、テレビ局は“自分のところの電波なんだから、宣伝に使ってもいいだろう”と考えている。一般企業は莫大なお金を払ってCMを流しているのに、テレビ局が自局の宣伝をタレ流しているのはおかしいし、視聴者も完全に無視されている。視聴者にとって有益な情報を流したり、良質な番組を提供することが置き去りにされています。テレビ局が視聴率を取るためになりふり構わない姿勢を見直さなければ、結果的にテレビ離れがますます進むでしょう」
実はキムタクだって、番宣に駆り出されるのはウンザリのはず。タレントにも視聴者にも嫌われているのだから、世話はない。
(日刊ゲンダイ2009年5月27日掲載)