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2009/05/28
小沢代表代行、佐世保市でみかん農家を視察 政権交代による地域再生実現を改めて表明
http://www.dpj.or.jp/news/?num=16065
お忙しい中、集ってくださった生産者の皆さんと記念撮影。
小沢一郎代表代行は28日夕、長崎県第4区の宮島だいすけ総支部長が日々、民主党への支持を訴えて政治活動を行っている佐世保市針尾東町を訪れ、みかん畑を視察するとともに、集まったみかん農家のみなさんと意見を交わした。
視察後に記者団から訪問の目的を問われた小沢代表代行は、「第一次産業、農林漁業が現在の政治行政のなかで、いわば生産性の低い仕事ということで、見捨てられるような状況になりつつある」との認識を示し、「このままだと農業が、第一次産業が崩壊してしまう」と指摘。それは結果として地域社会が崩壊してしまうことであり、国が崩壊する話であるとして、「地域社会できちんと生活し、成り立っていけるような政策をとらなくてはいけないと思っている」と述べ、実態に即した政策立案に向け、「そのために現場を見て歩いている」と語った。
「民主党は戸別所得補償制度を訴えているが、それは適地適産が前提になる。そういう意味でいろんな地域の状況を話を聞きながら、自分の目で見ながら、全国で実際の現場を見て歩きたいと思っている」とも語った。
視察の際、生産者300戸のうち80人くらいは30〜40代の人たちだと伺った点について小沢代表代行は、「本当にうれしく」感じたとした。自らの地元や、また多くの地域の第一次産業の現場では一般的には後継者、担い手不足に陥っている傾向があるなか、「今日は若い人たちが生産に従事していると聞いて、それは非常に驚いたと同時に非常にうれしく思った」と重ねて述べた。
また、「農業、漁業の政策だけでなくて、地域全体を活性化する、僕らの言う地方分権を実現しないと、本当の意味での地域社会の再生というのはない」とも指摘。「それを望めば、だれもが自分の生まれた土地で、ちゃんと安定して生活していける、日本全国、そういう国にしたい」とも表明。記者から民主党にはそれが実現できるかとの問いには「できますよ、もちろん」と力強く語った。
現在の大企業優先の社会には重ねて疑問を呈し、「簡単に言えば大きい会社をどんどん大きくして、そこで儲けて、全体が大きくなればみんなが大きくなるという発想だが現実には大きい会社が大きくなっても、みんなに(豊かさは)まわってこない。だから格差が広がっているのだ」とも分析。「そういう意味でやはり全体がレベルアップしていかないとダメ。「全国みんながダメになったら、結局、君ら企業自身が天に唾する話。大企業もつぶれてしまう」と経団連などにも意見していることを明かし、「あらゆる分野、あらゆる地域で、一定した、安定した生活が送れるような、そういう国にしないと国は滅んでしまう、ダメだと思う」と重ねて訴えた。
選挙担当の代表代行として長崎県下の情勢については「決して悪くないと思っている」といたうえで、「現職は小選挙区での当選を果たしてもらう、そして新人の宮島総支部長と福田総支部長にもぜひとも小選挙区で勝ってほしい」と述べ、地域の皆さんの信頼を得られるよう、一人でも多くの方と言葉を交わし、人間の信頼の絆をきちんと築いていくこと、これが民主主義の原点であるとも語った。
さらに、野党間協力に問われ、「まだのところもある。ひと段落には至っていない」との認識を示したうえで、「万年野党でいいという人は別だが、自分たちの政策を実行するためには政権党にならなくてはいけない。多数にならなければいけない。そのためには今の政治ではダメだと思うものが、お互いに協力しなければならない。争って足を引っ張っているようではダメだ。お互いに協力するという態勢をつくるためにまだちょっと調整がつかないところもあるから、最後までやります。たぶんひとつひとつ解決していけると思っている」と意欲を見せた。
鳩山新体制のスタートについては「今度のことでみんなどうのこうのという人はほとんどいないのではないか、マスコミもあんまりケチをつけるところなくなっただろう」と記者団を笑顔で皮肉ったうえで、「とにかく、総選挙を目指して頑張ろうという雰囲気になっていると思う」と語った。同時に、選挙の時期について「私たちとしてはいつ何時行われても何としても政権交代を実現する、そういう考え方で臨みたいと思う。8月はいつでも選挙と思っている」と語った。