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http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20090519-02-1201.html
「二階氏捜査」は検察上層部の裁量次第
2009年5月19日 リベラルタイム
小沢一郎民主党代表の公設第一秘書が政治資金規正法違反で逮捕された事件は、続いて二階俊博経済産業相側を立件するかどうかで、検察上層部と現場とが対立し、組織内に禍根を残す恐れが強まっている。民主党に加え自民党までも敵に回すため、立件に難色を示す上層部と、バランスを取るためにも事件にしたい東京地検特捜部。今回の捜査は、発端となった小沢氏の事件で「国策捜査」との批判を浴びているが、二階氏の件は「裁量捜査」といえそうだ。
実は、四月一日付で特捜部から総務部へいくことが決まっていた検事の異動について、検察当局は一カ月凍結していた。副部長の下で捜査を指揮するキャップ検事だが、異例の人事凍結は二階氏側立件のためだ。ある幹部は「捜査を四月中に終結させるために、一部人事を凍結した。小沢氏側だけで終わるならこんな措置は必要はなかった」と明かす。
二階氏側には、西松建設が受注を希望した羽田空港「D滑走路」再拡張工事と関西国際空港の平行滑走路関連二期工事で便宜を図った疑いが浮上している。百億円単位の工事となるが、二階氏側の受領額は、関連政治団体「関西新風会」の九年分の家賃相当額約二千五百万円で「このギャップに検察上層部が文句を付けている」(法務省幹部)という。
幹部の一人は「こんな受領額で自民党とケンカしても損をするだけ。早々に事件を終結させないと、検察は四面楚歌になる」。一方、特捜部は「裏金が使われており、小沢氏より悪質」と立件を目指す。
結局は、立件の可否は検察の裁量による。上層部と現場の思惑の違いから、「検察の裁量」だけが浮かび上がった捜査といえそうだ。
リベラルタイム6月号「confidential」