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http://www.the-journal.jp/contents/futatsuki/2009/05/post_43.html
小沢一郎と七人の侍
小沢一郎の代表辞任問題が起きてから、いや小沢が党代表になって以来、ずっと考えてきたことがある。
「民主党と小沢」って黒沢明監督の「七人の侍」に似ているな、ということだ。
民主党村はコイズミを頭領とする山賊に何度も襲われて、若いムラオサだった前原はヘロヘロ、村は崩壊寸前だった。そこで、村の農民たちは小沢が頭目の七人の侍に山賊退治を託した。山賊側の頭領がコイズミからアベ、フクダに代わったこともあって、七人の侍は大活躍で、いよいよ山賊を追い払う寸前までいった。ところが村人の間に「あの浪人侍たちはさんざん人を殺してきたってよ」「山賊退治が終わったらこの村を支配するんじゃないのか」と言い出した。瓦版も「この村は人殺しに守られている」と書き立てた(高野論説を借りれば、小沢を誰もクリーンな政治家だとは思っていないのに)。
映画と違うのは、民主党の七人の侍は山賊退治半ばにして村を出てゆくのだが、映画では侍頭(志村喬)が最後にポツリとこう言う。「山賊と戦ったのは我々だが、結局勝ったのは百姓たちだ」
ザ・ジャーナルの読者に小沢支持が多いのは、「政権交代という力仕事は小沢の持つ突破力しかない」「自民党という百戦錬磨でヌエのような怪物と戦うには権力の何たるかを知った政治家しかない」と感じているからだろう。
結党以来の民主党は、各グループが足を引っ張り合い、執行部に入れなかったグループは批判ばかり。私は「日本文句垂れ党」と呼んできた。批判の的の小沢が去った民主党は総選挙に勝って政権を取っても、霞ヶ関の官僚支配という新たな山賊と戦えるのか。政権交代すべし、と思っている私にとっては新たな心配事だ。
投稿者: 二木啓孝 日時: 2009年05月12日 09:52 | パーマリンク