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帰ってきたウルトラマン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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『帰ってきたウルトラマン』(かえってきたウルトラマン)は、1971年(昭和46年)4月2日から1972年(昭和47年)3月31日にTBS系で、毎週金曜日19:00 - 19:30に全51話が放送された特撮テレビ番組。
怪獣と戦う人間のチームMAT(マット)や巨大ヒーロー・ウルトラマン[1]の活躍を描く。
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注意:以降の記述で物語・作品・登場人物に関する核心部分が明かされています。
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目次 [非表示]
1 誕生までの経緯
2 作品としての帰ってきたウルトラマン
2.1 物語の展開
2.1.1 あらすじ
2.1.2 初期の展開
2.1.3 中盤の展開
2.1.4 終盤の展開とその後
2.2 時代・舞台設定
2.3 スタッフ・出演者
2.3.1 監督
2.3.2 脚本
2.3.3 出演者・ナレーター
2.3.4 スーツアクター
3 キャラクターとしての帰ってきたウルトラマン
3.1 名称
3.2 デザイン
3.3 変身方法
3.4 技
3.5 装備
4 主な登場人物
5 MAT
5.1 日本支部の隊員
5.1.1 隊長の交代
5.2 装備
5.2.1 銃器類・特殊装備
5.2.2 航空機
5.2.3 車両・潜水艇
5.2.4 宇宙ステーション
6 放映リスト
7 放映当時の商業展開
7.1 雑誌
7.2 映画
7.3 書籍
7.4 玩具
7.5 食品(菓子)
7.6 児童向け文房具・衣料品・日用品
7.7 レコード
8 出演者
8.1 レギュラー出演者
8.2 準レギュラー出演者
8.3 ゲスト出演者
8.4 声の出演
8.5 スーツアクター
8.6 ナレーター
9 スタッフ
9.1 一覧
10 主題歌・劇中音楽
10.1 オープニングテーマ
10.2 関連楽曲
10.3 BGM
10.4 その他
11 ウルトラシリーズでの客演
12 その他
13 脚注
14 外部リンク
[編集] 誕生までの経緯
本作の企画は、1969年ごろに書かれた企画書「続ウルトラマン」から始まり、復活した怪獣を相手に、ウルトラマンとMATチームが戦うという基本線はこの時点で確立している。この企画書は『ウルトラマン』の物語より約30年後を舞台に、初代ウルトラマンが地球に帰ってくるという物語で、すでに引退しているムラマツキャップやハヤタが登場し、ウルトラマンと一体化したバンヒデキ(晩日出輝)が、ベーターカプセルで変身するなど初代を強く意識したものであった。
なお、『帰ってきたウルトラマン』の題名はこの企画の時点で円谷英二により付けられたと言われる[2]。
本作が製作された背景には1970年に再放送された『ウルトラQ』、『ウルトラマン』、『ウルトラセブン』が高視聴率だったこと、フジテレビのウルトラマンの「飛び出す絵本」、ブルマァクのソフビ人形などの関連商品が好調だったことなどがある[3]。
[編集] 作品としての帰ってきたウルトラマン
[編集] 物語の展開
[編集] あらすじ
自然界の異変により、眠っていた怪獣が目覚めはじめた。坂田自動車修理工場で働きながら、レーサーを目指していた郷秀樹(ごう ひでき)は、タッコングの襲撃から逃げ遅れた少年と仔犬の命を庇って命を落としてしまう。しかし、地球に訪れていたウルトラマンが郷の勇敢な行動に感銘を受け、自分の生命と能力を郷に与えた。蘇った郷は、怪獣攻撃部隊MAT (Monster Attack Team) に入隊。普通の人間としての自分と、超人的能力を持ったウルトラマンとしての自分のギャップに悩みながら、続々と現れる怪獣や宇宙人に立ち向かっていく。
[編集] 初期の展開
初代『ウルトラマン』の主人公ハヤタが、エリートで完全無欠の万能型ヒーローであった事に対し、本作の主人公の郷秀樹は、元はレーサー志望の平凡な一市民として設定され、ウルトラマンとしての能力のために、周囲と軋轢を生んだり、悩んだりを繰り返しながら困難を乗り越えていくという努力するヒーローであった。変身後のウルトラマンも、しばしば怪獣に対して苦戦し、時には敗北している。いわゆる「人間ウルトラマン」というテーマ設定である。
ハヤタは怪獣と戦う防衛組織の一員としてのみ描かれ、私生活や心の内面はあまり描かれなかった(『ウルトラセブン』でもモロボシ・ダンの心の葛藤は描かれたが、私生活の描写はほとんどない)。しかし、本作では郷の私生活が詳細に描かれている。郷がMATに入隊する前、雇い主でレースの先輩でもある坂田健、その妹で郷の恋人・アキ、郷を兄のように慕う小学生の末っ子・次郎が、主人公の家族的な立場として設定され、レギュラーとして登場する。
当初は、MATチーム内の対立と友情、いち青年としての郷の苦悩と成長など、シリアスなドラマ性が強く打ち出された。その中で、郷の挫折と再起を描いた第2話や、当時ブームであったスポーツ根性もの的要素を取り入れた第4話、二大怪獣とMATの激突を、劇場怪獣映画並のスケールで描いた第5・6話など、新たなタイプの秀作が生まれている。このように、それ以前のシリーズにはない新たな試みが多かったが、残念ながら1クール目の視聴率は、期待に沿うものではなかった。その原因としては、シリアスなドラマが子どもたちに充分受け入れられなかった事、予算的な問題で舞台が山中や造成地になる場合が多く、都市破壊の爽快さを欠いた事などが挙げられている。『ウルトラQ』や『ウルトラマン』が画期的な特撮テレビドラマとして日曜19:00−19:30で高視聴率をマークしていた時期に比べると、本作は金曜19:00−19:30で期待された視聴率の水準が高すぎたとも言える。