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668 :無党派さん:2009/05/07(木) 19:04:45 ID:1McsmJDH
■「仕事がない」 失業が招く貧困の連鎖
昨年10月から今年6月までに職を失ったか、失う非正規労働者は20万人を突破した。
失業の波は正社員にも広がる。3月の有効求人倍率は0・52倍まで落ち込んだ。
52人の求人に100人の求職者が群がっている状況だ。3月末は例年でも失業者が急増する。
100年に1度の不況が重なり、失業者があふれる「年度末危機」が危惧(きぐ)されたが、その懸念が現実となった。◇
■再就職はわずか2割
雇用の悪化がもたらすのは貧困の拡大だ。
今年3月、派遣村実行委員会の湯浅氏の活動で支援した失業者にはこんなケースがあったという。
北海道で酪農業を営んでいた30代の男性は、経営の悪化で酪農業を辞め、派遣社員になった。
だが、今回の景気悪化で派遣切りに遭った。生活保護も無理だと考え、
結局インターネットの闇サイトにアクセスし、1万円の報酬で偽造免許証で携帯電話を買った。
結局、すぐに逮捕され、執行猶予の有罪判決を受けてしまった−。
その翌日、この男性は湯浅氏のもとに相談に訪れたという。
生活保護の申請手続きを手助けした湯浅氏は「おそらく正規の就職は難しいだろう。残り40〜50年、彼の人生はどうなるのか」と表情を曇らせる。
だが、この男性のような例は決して珍しいことではない。
厚労省の調査では、雇い止めや解雇された離職者約7万のうち、再就職できたのは2割にとどまっているという。
「貧困」は確実に広がっている。
親の貧困によって高等教育を受ける機会を失えば、子供たちも低賃金の労働に甘んじる可能性が増す。
昨年末、私立高校生の授業料の滞納は2万4500人に達し、昨年3月末に比べ3倍も増えた。
貧困が貧困を呼ぶ負の連鎖はすでに始まっている。
貧困の拡大は生活保護などの社会保障の負担を増やし、国そのものの活力を奪うことになりかねない。
経済協力開発機構(OECD)の調査によると、
日本の相対的貧困率(全国民の中央値にいる個人の生活水準の50%未満の人の割合)は先進7カ国では米国に次いで2位。
このままでは米国以上に所得格差が拡大する懸念も出てくる。◇
雇用がさらに悪化しかねないなかで、貧困・所得格差は今後一段と広がることが予想されており、政府にもう一つの課題を突きつけている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090504-00000529-san-bus_all