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【8:297】【娯楽】ゲームセンター:値上げの動き・運営窮地、2割転嫁の賭け…「Wii」など家庭用ゲーム機に押され [09/05/02]
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1 名前:明鏡止水φ ★ 2009/05/02(土) 07:55:55 ID:???
苦境に陥っているゲームセンターの運営会社が、ゲーム料金の値上げやサービス強化を
通じて収益力を確保しようと躍起になっている。ゲームセンター業界は、店舗数が増えすぎ
過当競争に陥っていたところに昨秋以降の世界同時不況が直撃し、タイトーやセガなど
ゲームセンター運営事業を手掛けるアミューズメント企業の業績が悪化した。
各社とも生き残り策に必死だが、抜本的な経営立て直しにつながるかどうか不透明な部分もある。
≪10円玉単位で…≫
スクウェア・エニックス・ホールディングス(HD)傘下でゲームセンター運営事業を手掛ける
タイトーは、渋谷店など首都圏の3店舗で、2月からゲーム料金を試験的に引き上げた。
100円のゲームは120円、300円は360円と、これまで「100円玉ビジネス」と言われていた
ゲームセンターで10円玉単位の値上げを実施した。渋谷店では「目立った不満の声などはなく、
スムーズに受け入れられている」と話しており、タイトーは実験結果を検証した上で、
他店舗にも導入したい考え。
また、業界団体の日本アミューズメントマシン工業協会も、ゲーム料金に電子マネーを使う
実証実験をバンダイナムコHDなど加盟社の4店舗で4月から開始した。「電子マネーなら、
10円単位の値上げなどがしやすくなる」(大手ゲーム会社幹部)という苦肉の策で、
将来のゲーム料金の値上げをにらんだ取り組みだ。
ゲーム料金は業界内では長年“タブー視”されてきた。1989年の消費税導入時も見送った
ほどで、この業界の常識を破る動きがでるほど、苦境が深刻化しているともいえる。
スクウェア・エニックスHDは、08年4〜12月期にアミューズメント施設事業で約9億円の
営業赤字に転落。セガサミーHDも同事業で49億7000万円の営業赤字に、バンダイナムコHDは
4800万円の営業利益は確保したものの前年同期比95.2%減と大幅に落ち込んだ。
≪家庭用に押され≫
業界は、大型店舗の出店を容易にする大規模小売店舗立地法の施行を機に、
大規模ショッピングセンター(SC)へのゲームセンターの出店が相次ぎ、一気に過当競争に
陥った。加えて、任天堂の「Wii(ウィー)」に代表される家庭用ゲーム機に押された上に
昨秋以降の世界的な景気悪化がダブルパンチとなった。「これまで先延ばししてきた、
ゲームセンターの将来の収益増を真剣に考える時」(大手幹部)と構造改革を迫られている。
ただ、大和総研の白石幸毅アナリストは「料金の値上げは客足を遠ざけるリスクもあり、
料金が高くても集客力につながる魅力的なサービス向上策が必要だ」と指摘しており、
値上げによって業界が浮上できるかどうかは不透明だ。(三塚聖平)
▽News Source FujiSankei Business i.on the Web 2009年05月02日
http://www.business-i.jp/news/ind-page/news/200905020079a.nwc