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2009/05/06(水) 12:29:25 ID:SaxZBeO2
社説:視点 地方選挙結果 チェンジ志向は続く=論説委員・与良正男
名古屋市長選で大勝した河村たかし新市長は先月28日、自宅から通勤客らで満員の市営バスに乗って
初登庁したそうだ。
民主党衆院議員だった河村氏は議員年金撤廃や豪華議員宿舎批判などの明快な発言が注目されて、
時にお笑いタレントのように扱われながらもテレビ出演を続けた。「バス通勤」は話題作りもねらったの
だろう。
だが、知名度やパフォーマンスだけで当選したとは思えない。掲げた「市民税10%減税」公約が有権者
の心をとらえたのは間違いない。河村氏は議員時代に当時、ほとんどの議員が関心を示さなかった特定
非営利活動促進法(NPO法)制定の推進役だった。深刻な不況が続く中、「やれるものならやってくれ」
と同氏の突破力に切なる願いを託した人も多いはずだ。
同市長選をはじめ、全国で続いていた地方選が一段落した。自民党対民主党という対決図式で見れば
痛み分けといったところだ。この結果から次の衆院選の動向を占うのは難しい。
しかし、総じて言えば、次の2点は言えそうだ。有権者の間にはチェンジ(変革)志向が続いていること。
そして、メッセージを具体的に分かりやすく発信できるリーダーが求められているということだ。
503 :大分者 ◆GVjPtgkKao :2009/05/06(水) 12:30:16 ID:SaxZBeO2
今回、4月に選挙が集中したのは、旧合併特例法の期限(05年3月末)直前、駆け込み的に合併に踏み
切った市町村の首長・議員が任期切れを迎えたからだ。注目すべきは、現職が出馬した39市の市長選
中4割を超える17市で現職が落選した点だ。
合併して住民サービスが低下したことに不満を持つ有権者が多かったのが現職苦戦の要因だったとの
見方もある。ただ、これも、「何かを具体的に変えてほしい」という多くの有権者意識の表れではなかろうか。
千葉県知事に就任した森田健作氏が選挙中、「完全無所属」をアピールしながら自民党支部代表を務め
ていたことが判明し早々と批判が出ている。河村氏も公約が実現できなければ期待はすぐ失望に変わる
だろう。選挙で政治を変えるチェンジ志向とは政治家や役所にお任せしていた従来スタイルからの脱皮
でもある。有権者の目は一段と厳しくなっているということだ。
中央に目を転じれば各党とも勝った選挙ばかりをクローズアップし、都合のいい分析が目立つ。しかし、
今回の結果から学ぶべき点は明らかだろう。この国をどう具体的に変えていくのか。それを各党のリーダー
が説得力を持って語っていくことができるのか。衆院選の勝敗はそこで決まっていくと思われる。
http://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20090506ddm005070069000c.html