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2009/04/27(月) 22:15:24 ID:RZPug20q
選択の年:’09衆院選 2区補選から1年/上 柳井ショック /山口
今秋までに実施される次期衆院選で、自民新人の山本繁太郎氏(60)と民主現職の平岡秀夫氏(55)の
一騎打ちが予想される2区。全国の注目を集めた昨年4月の補選で対決してから1年、両陣営は総選挙
の時期に気をもみながら、再戦をにらんで地方選挙でも火花を散らしてきた。激戦区の現状をリポート
する。
◇農村部、顕著な自民離れ 民主にも不安感−−変革期待
海沿いに選挙区を横断する国道188号。柳井市に入ると、道路沿いに立てられた自民の広報ポスターで、
山本氏と握手するツーショットの絵柄が一変する。首長や県議が並ぶ他の市町と違い、地元選出ではなく、
4区に立候補予定の安倍晋三元首相。前市長が写っていた1年前の補選と様変わりした。
今年3月、民主・平岡氏の元秘書だった井原健太郎市長(34)が誕生し、河北洋子氏(51)が接戦を制し
て県議1人区で初めて民主が議席を獲得した柳井市。平岡氏に2万票以上離された昨年の補選も山本氏
が約600票上回った自民の固い地盤で、大きな地殻変動が起きた。
「自民党のこれまでの農業政策は流通業者らが太るためのもの。末端の農家は細っていくばかりだ」。3月
の柳井市長選と県議補選で民主系候補を支持した市内の男性農家(57)は怒りをあらわにした。「時の
政権の人気取りで政策がコロコロ変わってきた。もう信用できない」。60アールの田んぼで米を作り、ハウス
や露地で野菜を栽培している農家の男性(67)もあきらめ顔で語る。
「県議まで民主党に取られたのは想定外。投票率が予想より上がった分が、ほとんど民主に流れた」。
自民関係者は長年の支持層にも不満が高まっていると感じ取った。
柳井市の西隣、田布施町。岸信介、佐藤栄作の兄弟宰相を生んだ町も、昨年の補選は民主の平岡氏が
自民の山本氏に約700票差で勝った。
25日、旬の野菜や果物が所狭しと並んだ地域交流館の春まつり。買い物客があふれる会場で、少量の
野菜を売りに出した男性(67)は民主党への不安ももらした。「次の選挙で勝って政権を取ったとして、
官僚を動かせるだろうか。政党が官僚に使われるままでは国の仕組みは変わらない」。担い手の高齢化が
進み、耕作放棄地が増え続ける農村部。厳しい現状を変えられない政治への不信は、政党への支持を
超えて渦巻いている。
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20090427ddlk35010238000c.html