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2009/04/27(月) 01:39:16 ID:gQ7R1y8U
◆ 継承より変革選択
河村たかし氏の圧勝は、現市政の継承より変革を渇望する有権者が圧倒的に多かったことを物語る。高い
知名度に支えられたとはいえ、保守的で安定志向と言われ、24年間、市OBが市長に就いてきた名古屋
でもついに“地殻変動”がおきたといえる。
元官僚の細川氏を「官」の側に、自分を「民」の側に位置づけ、「官と民の戦い」を訴えてきた河村氏。「10%
市民税減税」などの具体的な公約は、未曾有の不況下で閉塞(へいそく)感にあえぐ市民の心をぐっと引き
寄せ、裏金問題などが相次いだ松原市政に不満や物足りなさを感じる有権者の票を取り込んだ。
河村氏の持ち味は「税金もらう人は極楽」のように短い言葉でズバリ言い切る歯切れ良さと「変革」という
キーワード。ワンフレーズで変革を訴え、喝采(かっさい)を浴びた点は大阪府の橋下徹知事を思わせる。
既存の枠にとらわれない首長を時代が求めた形だ。
しかし、市長就任後はさまざまな難問が立ちはだかる。公約に掲げた減税や市の権限の一部を地域住民
に委譲する「地域委員会」構想には市役所や議会でも反発の声が大きい。
市民は、外郭団体への天下りなどにみられる市役所の長年のしがらみを断ち、議会の費用弁償のような
既得権益に切り込む姿を期待している。パフォーマンスを演じ、「庶民革命」を唱えるだけでは、市職員や
議会の理解は容易に得られない。変革実現に向け、どう現実的な手腕を発揮するか。変革への扉はまだ、
開いたばかりだ。 (社会部・伊東誠)
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2009042690212927.html