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http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2009042600088
「上から目線」が復活=オウンゴール懸念も−麻生首相
内閣支持率の持ち直しに合わせ、麻生太郎首相に強気が戻りつつある。2009年度予算成立後、直ちに財政支出15兆円規模の追加経済対策を打ち出すなど政策面での積極性が出てきた一方、記者とのぶら下がり取材では横柄な受け答えが目立ち始めた。「上から目線」の復活に周辺からは危ぐする声も上がっている。
「あんまり印象に残らない顔の人だ」。22日夜、首相は海賊対処法案をめぐる与野党修正協議の質問をしようとした番記者に、軽口で応じた。23日夜には、柳井俊二元駐米大使がまとめた集団的自衛権に関する提言について質問した記者に、「あなたは全部(提言を)熟読玩味したんだろうから…そんな顔でもないな」と茶化したかのような態度で応じた。
米大リーグのイチロー選手が日本プロ野球記録を更新する安打を放った17日には、首相は自ら漫画「あぶさん」の話に言及。「あぶさんの作者は誰?」「あぶさんは(年齢)いくつ?」と逆質問を連発。記者団が間違えて答えると、「全然アウト。よく(漫画を)買って読んでね」とからかった。
自らの失言や漢字の読み間違いで、支持率低下を招いた首相。一時は「麻生節」にブレーキを掛けてきた節があるが、西松建設の違法献金事件が民主党を直撃し、潮目が変わった。敵失効果で報道各社の4月の支持率調査は20%台後半から30%台に回復。首相の舌も滑らかになり始めた。
ただ、見下すような首相の態度は、ひとつ間違えば世論の離反につながりかねない。自民党の加藤紘一元幹事長は24日、民放テレビ番組の収録で「ごう慢な態度ですぐに改めるべきだ」と厳しく批判。収録後も、記者団に「目線を国民と同じところに置くことが分からないといけない」と苦言を重ねた。
首相の「オウンゴール」を懸念する与党側の空気は、官邸サイドに伝わっている。河村建夫官房長官が同日夜、「記者にぞんざいな態度を取らないでください」と首相をいさめると、首相秘書官も「長官もこうおっしゃっていますから」と進言したが、首相はけげんな表情を見せただけ。
この後、ぶら下がり取材に応じた首相は、記者団から加藤氏の批判について感想を求められても「(番記者は)わたしの息子ぐらいの世代だから普通に気安くしゃべることに努めている」と、どこ吹く風といった様子だった。(了)
(2009/04/26-14:45)