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http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/chiba/news/20090420-OYT8T01212.htm
知事に説明責任
自民支部 企業献金受け皿?寄付記載せず なぜ「ミス」
就任早々、政治資金規正法違反を指摘された献金の受領や収支報告書の記載漏れなどで釈明に追われる森田知事。政治とカネの問題で有権者の政治不信が高まる中、当選しただけに、知事は“疑惑”の一つひとつに詳細な説明が求められるが、すべてで十分な説明責任を果たしたとは言えない。知事が22日に就任後初の議会で所信表明を行うのを前に、政治資金の一連の問題をまとめた。
■政党支部代表
知事は、自民党東京都衆議院選挙区第2支部(東京都中央区)で支部長を務める。同支部の元々の名称は自民党東京都第4選挙区支部。1995年に設立され、衆院東京4区の候補者などが代々支部長を務めており、知事は98年3月〜2000年12月と、01年10月〜03年10月に務めた。衆院選への出馬を取りやめた同月以降は、この支部を現在の名称に変更したが、支部長の立場は変わらない。
第2支部の事務所は、知事の資金管理団体「森田健作政経懇話会」と同じ。支部は04〜07年に計1億6185万円の企業・団体献金を受け、同時期に計1億5030万円を資金管理団体に寄付していた。
政治資金規正法では、資金管理団体が企業からの献金を受けることを禁止する一方で、政党支部は企業献金を受けられるとしており、第2支部は事実上、企業献金の受け皿として機能していたと指摘されている。
■収支記載漏れ
第2支部で受けた、ディスカウントストア大手「ドン・キホーテ」からの05、06年の献金の一部が、当時の政治資金規正法で禁止する「外国人や外国法人の持ち株比率50%を超える企業からの献金」と判明。知事は今月15日、同法に抵触する期間に受け取ったとして、480万円を同社に返還した。
また、05年の森田健作政経懇話会の収支報告書に、かつて所属した自民党山崎派の政治団体「近未来研究会」からの寄付300万円、甘利行政改革相の資金管理団体「甘山会」からの寄付100万円を記載していなかった。懇話会は、事務処理のミスとして記載を修正した。
ただ、修正では400万円の使い道を「繰越金」としており、05〜08年までの収支報告書の繰越金を、すべて400万円増額修正した。懇話会の会計担当者が繰越金の総額を4年連続で間違い続けたことになるが、詳しい説明はまだない。この担当者は知事の特別秘書に就任した中村充宏氏だ。
■県内の献金企業
第2支部は、浄水器などを販売していた「スーパーマックスUSA」(八千代市)から、04〜06年に計1775万円の献金を受け、05年には同社社長から1000万円の個人献金を受けた。知事は同社商品のCMに出演したこともあった。
同社は07年4月、販売代理店への報奨金の支払いが滞ったまま、約14億円の負債を抱えて倒産しており、道義的な問題を指摘する声がある。知事の事務所は、「(CMには)所属するプロダクションの指示で出演した。自動車のワックスの通信販売の会社のテレビコマーシャルだったので、『マルチ企業』という認識は全くなかった」としている。
(2009年4月21日 読売新聞)