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652 :名無しさん@3周年:2009/04/14(火) 05:34:46 ID:fOxrCWYE
【書評】『日本経済の突破口』東谷暁著 (1/2ページ)
橋本内閣の金融ビッグバン以来、次々と吹き荒れる不可解な現象に金融の現場で翻弄
(ほんろう)され、銀行を辞職した評者にとって、氏の著作は疑問を一挙に解き明かしてく
れた天啓であった。当時から一貫して右顧左眄(さべん)することなく、氏はわが国の主
流派経済イデオロギーの虚妄を徹底的に暴いてあますところがなかった。その闘いは苦
難に満ち、言論封殺の圧力にさらされたことは数知れないと漏れ聞くが、いまや氏の論
説が本紙の第1面に毎月大きく掲げられる時代となった。
氏の軌跡をずっと追走してきた評者には隔世の感があるが、氏の業績がかくも広範に
受け入れられ、確固たる支持層を獲得するに至ったのは、ひとえにその無敵の実証力と
圧倒的な説得力にある。本書においても内外の文献を博捜し、徹底的に事実を究明しな
がら、小泉構造改革が結局は日本破壊活動に過ぎなかったことを論証し、「問題は日本
という国にとって、日本人という国民にとって何がよいかでなくてはならない」と断じている。
この期に及んでいまだに「改革を後退させるな」などと絶叫している某経済学者や一部
政治家のあまりの現実乖離(かいり)、臆面(おくめん)もない教条主義に辟易(へきえき)
している読者も少なくないだろう。
評・関岡英之(ノンフィクション作家)
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090412/bks0904120931005-n2.htm