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ナベツネ「大連立して民主党左派を切り落とせば自民党市場重視派も勝手に離れる」 − 溜池通信 (ケインズ絶賛)
http://www.asyura2.com/09/senkyo61/msg/508.html
投稿者 児童小説 日時 2009 年 4 月 11 日 18:18:14: nh40l4DMIETCQ
かんべえの不規則発言
<4月10日>(金)
○内外情勢調査会の全国例会へ。今日の出し物は、「中曽根大勲位+ナベツネ主筆」のトークショー。この春で91歳と83歳になるというコンビが、いやまあ闊達にしゃべるしゃべる。とくにナベツネさんの発言が止まらない。口を挟もうにも、司会は橋本五郎さんなんだもん、そりゃ止められませんわな。ちなみに、本日の中曽根元総理の発言要旨はこちらをご参照。
○この講演会に、全国から数百人の会員が参加して、帝国ホテルの会場をいっぱいにしている。マスコミのカメラも5台くらい回っている。うーん、こんな老人の話を、こんなに大勢が聞きにきているのは、ちょっと変なんじゃないか。ふと気がつくと、向こうのテーブルで熱心にメモを取っているのは、歳川隆雄さんではありませんか。と思ったら早速、こんな記事を書いておられるようです。ははあ、なるほど。読めてまいりました。
○現在の麻生政権は、与謝野スーパー経済大臣を中心に動いている。与謝野さんは15兆円の大型景気対策を決め、その後で増税に道筋をつけたい。その理論武装のために、お仲間を集めて「安心社会実現会議」を開催する。小泉構造改革路線は、これで完全にピリオドを打つことになるだろう。麻生政権としては、これで選挙に勝てればモウケモノ。それがダメでも、なんとか大連立に持ち込みたい。このシナリオの背後には、与謝野さんの後見人たる「大勲位=ナベツネ枢軸」がいるということのようです。
○それにしても今日のナベツネさんは絶好調でありました。竹森俊平さんの『経済論戦はよみがえる』と吉川洋さんの『いまこそ、ケインズとシュンペーターに学べ』を絶賛したかと思えば、無利子国債によって30兆円のタンス預金を引き出せと説き、返す刀で「1958年のフランスのピネー国債は大成功だった」という話まで飛び出した。良く勉強されてますねえ。恐れ入りましたでござりまする。
○とはいうものの、「大連立にして、民主党の左派を切り落とせば、自民党の市場重視派も勝手に離れていく」「消費税を上げて、憲法を改正して、中選挙区制に戻せば日本はいい国になる」という読み筋は、あまりにも粗雑ではありますまいか。それに、「財政赤字を怖れず、必要なことは政府がやるべきだ」という主張は、まるで「民間でできることは民間で」というのと同じトートロジーではないのかと。
○ともあれ、本日は老人の毒気に当てられてしまいました。きっと現役世代がだらしないからでしょうね。心しなければなりません。
http://tameike.net/comments.htm#new
関連記事:
CoverStory 2000年6月25日号 − 歳川隆雄HP
本誌前号(3月25日号)が既報したように,麻生太郎首相は4月7日昼,内閣官房に「安心社会実現会議」を設置し,同13日の第1回開催を明らかにした。面子が凄い。座長格の成田豊電通最高顧問をはじめ,経済界から張富士夫トヨタ自動車会長(経団連副会長),小島順彦三菱商事社長,学界から吉川洋東大大学院教授(経済学・マクロ経済),伊藤元重東大大学院教授(国際経済学・ミクロ経済),山内昌之東大大学院教授(国際関係論),宮本太郎北大大学院教授(社会福祉論=故宮本顕治元共産党議長の子息),労働界から高木剛連合会長,官界(OB)から武藤敏郎大和総研理事長(前日本銀行副総裁=元財務事務次官・1966年旧大蔵省入省),但木敬一前最高検検事総長(67年司法修習生),同会議事務局長の増田寛也前総務相(元岩手県知事・77年旧建設省),マスコミ界から渡邉恒雄読売新聞グループ本社会長・主筆,日枝久フジテレビジョン会長,弱者代表の山口美智子薬害肝炎全国原告団代表,医療代表の矢崎義雄国立病院機構理事長(前国立医療センター総長=元
東大医学部長),そして内閣から与謝野馨財務・金融・経済財政担当相,河村建夫官房長官が入る。メンバー人選は麻生から全権を委ねられた与謝野が行ったが,特に注目すべきは武藤と但木である。「ザ・財務省」と言っていい武藤はもちろん与謝野人脈であり,与謝野が橋本龍太郎政権の梶山静六官房長官下の官房副長官時代に旧大蔵省官房長だった。また,但木の前任検事総長の松尾邦弘,原田明夫時代からの悲願であった裁判員制度導入(法案は04年5月成立)を法務省官房長,同事務次官,東京高検検事正,最高検検事総長として推進した但木を与謝野は法務族議員・衆院議運委員長として支えてきた。霞が関官僚群のチャンピオンである財務省と最強捜査機関である検察の右代表である2人の参加は重い。それだけではない。年初まで麻生批判を隠さなかった渡邉のメンバー入りは驚きである。同氏が与謝野の後見人であることは周知の通りだが,それにしてもなぜ,渡邉はこの時期に麻生を結果として支えることになるメンバー就任を受けたのか。 (以下略)
http://www.insideline.co.jp/cover_stories/cover_st.html
−コメント−
今になって、ナベツネの仕掛けた「大連立」騒動の意味がわかった気がする。
大連立に前向きとされる「小泉や前原」を中心とする保守連合にしようとしている
と思っていたが、そうではなくて、むしろ逆だったようだ。
ナベツネが想定していたのは民主党から左派を無くして
小沢などの保守ハト派だけにすることで
「小沢や与謝野」を中心とするオールドケインズ保守連合にするつもりだったようだ。
「自民党市場重視派も勝手に離れる」とは、そーゆー意味だろう。
中川などは大連立に反対だし、民主左派に大連立に賛成する奴はいないだろう。
このまま民主党政権になれば菅直人岡田枝野などの本流リベラル勢力が強くなるは言うまでもない。
ってことは、「大連立」騒動なるものは、「オールドケインズvs本流リベラル」という構図だったのだろうか・・・。
(そうなると、社民党なんかは本流リベラルと対立する可能性もありえたと思う。
社民党は十数年前に保守ハト派だった頃の自民党と連立したからね。)
しかし、諸外国で、そんな二項図式はありえない。
普通は「ネオリベ+リバタリアンvs本流リベラル+オールドケインズ」だろう。
つまり、ナベツネの大連立論は 時代を進めるためではなく、前の時代に戻そうとする意図があったのだ。
小沢がそれに乗ったのかは、わからない。違う考えだったのかも。
それにしても、最近はケインズ擁護が大流行のようだ。
社民党、共産党、森田実、関岡、国民新党、平沼グループ、週刊金曜日、一部左派系ブログ・・・・彼らは一貫してリベラル勢力のネオリベ化を批判して続けていることから、
「社民党的な旧リベラル+オールドケインズvsネオリベ+本流リベラル」という構図を想定している・・・と思われる。
だとしたらナベツネの構想と同じ、ということになる。
それをわかっていてナベツネ的大連立を批判していたかどうか。不明ではある。
個人的には「本流リベラルとネオリベは【既得権益を壊す】部分では同じなわけだが、それがどうかしたの?なんか悪いの?」って感じ。
もっとも、ネオリベ「ですらない」奴が千葉で当選しちゃってたりするので・・・・
もうしばらくは、本流リベラルは社民党的な旧リベラルと協力しておいた方がよさそうだ。