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http://alternativereport1.seesaa.net/article/116653184.html
2009年04月03日
アメリカ・ドル帝国の黄昏
「中国通貨の世界通貨への道???」、参照。
http://alternativereport1.seesaa.net/article/116516090.html
累積した財政赤字、オバマ政権の財政スペンディング政策によって米国ドルが、破綻の危機に陥っている。アメリカ国家が破産寸前となっている。米国カリフォルニア州政府の地方債がデフォルト寸前にまで追い込まれている。
多国籍企業の中には、ドルに代わり、ユーロで決済を行っている企業も多く、ドルが崩壊した場合、ユーロ等、他の通貨によって世界の経済は「かろうじて崩壊を免れる」とする論者も居る。
しかし金融市場の実情は、ユーロ決済の際にも、仮に200万ユーロの支払いであれば、その時の為替レート換算で、200万ユーロ分の米国ドルを支払う事で決済が行われている。つまりユーロ決済とは「表面上のユーロ=実質上のドル決済」である。支払う側が、金融市場からユーロを調達しようとしても、また銀行から借り入れを行おうとしても、市場には十分なユーロの「流通量が無く」、調達できない。
そのため実態的には、ユーロ決済とは、ユーロ評価分のドル決済となっている。
国家が破綻する程、ドル紙幣を「過剰なまでに印刷した」、その過剰流動性こそが、国際金融市場を「動かす原動力」となっている。
国家が破綻しない程度に健全な範囲で発行されたユーロでは、流動性不足で国際金融市場の「血液」としては貧血になる。
ここに国際金融市場の「正体」が、明確に出ている。
人類が生計を立てるために必要である、それ以上の商品を生産し、常に過剰生産である国際市場を支えるには、「人類が生計を立てるために必要である、それ以上の、膨大な、無用な通貨量」を必要とする。
この「膨大な、無用な通貨量」は必ず金融恐慌を生み出す。
この「膨大な、無用な商品量」は、戦争による破壊活動によってしか「消費し尽くせない」。
そして「膨大な量の無用な通貨」は必ず、軍事産業と戦争産業に流れ込む。
金融恐慌は、必ず戦争へと「行き着く」。
*・・・こうした通貨不安に対し、中国の中央銀行=中国人民銀行の周小川総裁は、中国人民元を含む通貨バスケット方式による新しい世界通貨「創出」を訴えた。かねてからオルタナティブ通信が述べて来た、中国主導による「新国際金融秩序」戦略の「公式の提唱」である。なお、近未来の「紙幣=紙クズ」現象の到来を「見越し」、世界最大の金貨製造業者であるカナダのバリック・ゴールド社は、急ピッチで設備投資を拡大させ、金貨製造ラインの拡充を開始した。