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http://mainichi.jp/select/jiken/news/20090311ddm002040032000c.html
急変:ダミー献金事件 小沢・民主代表、続投宣言の一方で辞任への布石も
◇「しばらくの間、主張を続けさせてほしい」
民主党の小沢一郎代表の公設第1秘書逮捕から1週間。小沢氏は10日、西松建設の違法献金事件について再度説明した。代表続投に意欲を示す一方で「しばらくの間続けさせてほしい」「総選挙で勝利できるかが判断基準」と語り、将来的な「辞任の布石」を打ち始めた。
「(進退は)官僚政治を打破するために『政権交代が必要』という一点で判断する。しばらくの間、主張を続けさせていただくことをご理解いただきたい」。小沢氏は10日午前、党本部で開いた常任幹事会でこう述べた。出席者の数人は言葉には出さなかったが、「いずれは辞任するという意味か」と、小沢氏の変化を敏感にかぎ取った。鳩山由紀夫幹事長はわざわざ「『しばらくの間』とは『ずっと』という意味だ。変な意味に取らないでほしい」と述べ、小沢氏の発言には厳重なかん口令が敷かれた。
しかし、小沢氏は同日午後の記者会見で「総選挙で勝利しなければならない。(進退は)その点において判断したい」と強調した。表現を変えた暫定続投宣言でもあった。
会見に先立ち、小沢氏は最高顧問の羽田孜元首相と会談した。2人は69年衆院選初当選の同期で、一時期を除いて長年行動を共にしてきた間柄だ。
羽田氏「大連立(騒動)の時のように『辞める』なんて一人で決めてはダメだ」
小沢氏「簡単には投げ出さない。(自民党は)50年以上続いた政権党だけに、(江戸時代末期の大老・井伊直弼(なおすけ)が行った)安政の大獄のようなことをする」
自民党の差し金による国策捜査で弾圧されていると言わんばかりの小沢氏。さらに同党系無所属を含む参院中堅・若手が小沢氏を訪ね、「政権交代のために頑張ってください」と続投支持を伝えると、勇気づけられたのか「心配かけてすまんねえ。今度飲みに行くか」と上機嫌で応じた。
しかし、常任幹事会に出席したある幹部は「事件が選挙に悪影響を及ぼし、政権交代ができないとなったら辞める、と小沢氏は腹を固めた」と受け止めた。常任幹事の一人は「続投を宣言しつつ、辞める道も残した。どっちに転んでもいいように、今言える精いっぱいの表現」と語った。
捜査の行方が読み切れない中、事件の選挙への影響をにらんで揺れ動く党内をにらみ、小沢氏は、代表辞任論の高まりを抑えつつ、自ら辞任を決断するための環境整備に乗り出した。【上野央絵】