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http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20090305-01-0703.html
民主党の独裁者よ、民主主義をなめるな!
2009年3月5日 諸君!
小沢一郎がどれほど偉大な独裁者か知らないが、この民主主義の国で、あまり民主主義をナメないでもらいたい。
麻生太郎首相が国会の冒頭に施政方針演説を行った。翌日にはその演説を承(う)けて各党が代表質問をした。質問といっても短いQ&Aではない。野党はそれぞれに自党が正しいと信じる政治や行政、外交のあり方を各党の党首が立って開陳し、以後の国会でその基本方針に従って討論し、議論の中からこの一年間の国の進む道を決める。
日本国憲法の第四十一条に「国会は、国権の最高機関であつて、国の唯一の立法機関である」とある。国会議員にとって、国会での演説や代表質問は重い意味を持っている。野党代表であり次期首相として麻生以上に人気のある小沢が代表質問で何を言うかと待っていたら、小沢ではなく幹事長・鳩山由紀夫が登壇し、政府への質問というより日本政府をコキ下ろした。
驚いて「小沢はまた病気か」と問うと、傍らの人が病気ではない、こんな場所で演説しても一票にもならないから選挙区を行脚しているのだと教えてくれた。小沢は国権の最高機関をナメているのか。
NHKラジオは日常の番組を止め、代表質問を延々と聞かせている。鳩山の演説は、質問というより麻生を面罵する演説である。麻生は国民の審判から逃げまくっていると言う。つまり早く解散せよと迫る。なるほど飼い主の不在なときほど犬はキャンキャン吠えるものだと思い、可笑しかった。
続いて立ったのは田中眞紀子で、これにも驚いた。まだ民主党に入っていない、無所属の議員である。そういう人に、民主党が政権を取ったときの外交を喋らせる。
眞紀子の演説は鋭かった。だが北朝鮮の拉致被害者を取り戻すため現政権は何ら有効な手を打っていないと言うに及んで、ついラジオに向かって反問した。
「金正男が偽造旅券で成田に来たとき、一刻も早う送り返せと地団太踏んで駄々をこねた外務大臣はアンタやないか。なにゆーとんねん」
代表質問を欠席した日の二日後、小沢は全国郵便局長会(全特)の会合に初出席したと報じられた。次の総選挙で政権を取ったら直ちに郵政民営化の見直しに着手すると約束したという。同じ日のうちに彼は岩手入りした。病気ではないらしい。だが民営化見直しの計画があるなら、なぜそれを議政壇上で言わないのだろう。
民主党幹部の発言は、ますます先鋭化し刺激的になりつつある。小沢は「現政権は国民に不要だ」と極言した。前原誠司は「首相はやるやる詐欺だ」と言って衆院予算委は一時紛糾した。鳩山は「いまの生活危機は麻生内閣による人災だ」と言った。誰が見ても、麻生は世界同時不況の元凶ではない。他の主要国は、おおむね日本より失業率が高い。
要するに小沢は、手下を総動員して麻生に悪罵の限りを浴びせ、挑発に堪りかねた麻生がバカヤローと一喝する瞬間を待っているのだろう。麻生の祖父・吉田茂はまさにその禁句を口走ってしまい、おかげで国会はバカヤロー解散(昭和二十八年三月)・総選挙になったものだった。
※各媒体に掲載された記事を原文のまま掲載しています。