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2009/02/26(木) 18:33:02 ID:22bXFDrO
25時:劇場より政策 /宮崎
今月初め、麻生太郎首相が05年9月の衆院選(郵政選挙)について「国民が感じていたのは民営化か
そうでないかだけだった。内容を詳しく知っている方はほとんどいなかったと思う」と述べた発言が騒動
になった。当時、閣僚だった麻生氏の責任は別として、私自身は「正直な発言だ」と納得した。
自民党が圧勝した05年の衆院選。だが、県内では刺客候補者は振るわず、3選挙区のうち郵政民営化
に反対した造反組2人が当選した。宮崎県民の多くが日本郵政グループの4分社化などの問題点を熟知
し、民営化に懐疑的だったわけではない。やはり最大の争点は小泉純一郎首相(当時)が叫んだ「民営化
に賛成か、反対か」のワンフレーズだった。もともと造反した現職(一時、自民離党)は農村部を中心に
支持基盤は固く、都市部のように小泉旋風が吹かなかったのが要因だ。
元郵政民営化担当相の竹中平蔵氏も雑誌(ボイス昨年10月号)の論文でこう記す。
「郵政民営化の仕組みはなかなか複雑なものだ。一般国民が細部までこの政策問題を理解するのは
容易ではない。(中略)与党に投票した圧倒的な理由は、小泉さんを支持するということだった。国民は、
リーダーのこの『覚悟』に反応した」
この分析通りなら、麻生発言は的を射ている。だが、当の小泉元首相は「笑っちゃう」と発言を批判。自身
は民営化の内容は「国民に詳しく伝わっていた」という認識かもしれない。
いずれにせよ、当時、郵政選挙で小泉劇場を盛り上げたのはマスコミの宣伝効果が大きい。自戒を込め、
次期衆院選は空虚な短い言葉より、政策論争を国民に伝えたいと思う。
http://mainichi.jp/area/miyazaki/news/20090226ddlk45070684000c.html