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http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090222/crm0902221800013-n1.htm
【疑惑の濁流】「オレがキヤノンの窓口だ!」 鹿島を手玉のブローカーが誇示した「財界総理」の“後ろ盾” (1/5ページ)
2009.2.22 18:00
このニュースのトピックス:週末プレミアム
キヤノン関連施設工事をめぐる脱税事件で、「大光」のグループ会社の家宅捜索に入る東京地検の係官ら=2月17日午前、東京都千代田区 従業員わずか十数人の地方業者が、ゼネコン最大手「鹿島」(東京)を手玉に取る−。鹿島の裏金などを受領したとされるコンサルタント会社「大光」(大分市)グループの脱税事件は、そんな歪(ゆが)んだ“力学”を浮き上がらせた。所得隠しの総額は約34億円にのぼるが、なぜこれほど巨額の不正蓄財が可能だったのか。背景にあったのは「財界総理」の威光。大手精密機器メーカー「キヤノン」(東京)会長で、日本経団連会長も務める御手洗冨士夫氏の存在だ。複雑な事件の構図をひもといていくと、巧妙な“口利きビジネス”の実態も見えてくる。
完工式に堂々の最前列
「金を持ってきてくれ。持ってこないなら、次の工事はないぞ」
大分市にある鹿島の大分営業所。平成15年に鹿島が大分市のキヤノン関連工場造成工事を受注した後、こんな電話が頻繁にかかってきた。
電話の主は、大光社長の大賀規久容疑者(65)=法人税法違反(脱税)容疑で逮捕。「次の工事」とはキヤノン関連の工事を指していた。鹿島側はその都度、大賀容疑者の要求に応じて裏金を運び続けた。
一方、大賀容疑者は工事現場にも頻繁に顔を出し、怒鳴り声を上げた。
「この見積書ではだめだ。もっとコストを上げてもう一度持ってこい!」
見積書はキヤノンに提出するもので、本来はコンサル業者の大賀容疑者に見せる必要のないものだ。
「これ以上は高すぎるのでは…」
担当者が恐る恐る反論を試みるが、「次の工事はないぞ」と、いつもの言葉が返ってきた。仕方なく、要求通りにかさ上げした見積書を提出すると、キヤノンに承認された。
そして完工式。出席した鹿島の幹部は異様な光景に驚いた。
「最前列に、鹿島本社のトップらと並んで、大賀容疑者と下請け業者が陣取っていた。鹿島の支店幹部らは、その後ろに座らされた。下請けが元請けよりいい席に座るなんてありえない」
地方のコンサル業者と鹿島の力関係は、完全に逆転していたのだ。
舞台は850億の大プロジェクト
今回の事件では、9日にコンサル会社「浪速コンサルタント」(大阪市)の社長、難波英雄容疑者(61)ら5人、10日に大賀容疑者ら7人、17日にも1人の計13人が逮捕され、脱税事件としては異例の展開となっている。
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