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304 :1/4:2009/02/09(月) 00:19:23 ID:aG8bNYGh
「世界」2009年1月号 高杉良「改めて問う、小泉―竹中路線とは何だったのか」
http://app.f.m-cocolog.jp/t/typecast/1055120/1078516/48258226
▽ 竹中は世界でも例のない、デフレ不況下の不良債権処理を強行し、金融庁の厳格検査ならぬ裁量行政、郵政民営化などで、日本国をどれほど地盤沈下させたか計り知れない。
小泉―竹中路線によってもたらされた負の遺産が、国民に重くのしかかっている。
小泉―竹中路線がまともな政治を行っていたなら、サブプライム住宅ローンで深手を負った欧米先進国に比べて、日本経済はもっともっと比較優位であり続けたと断言できる。
<改革の手を緩めるな><構造改革総仕上げの年>などと主張し、小泉―竹中路線を支持し続けた日本経済新聞を始め、同路線に与したマスメディアの罪も深く重い。
わけても竹中の市場原理主義をいまだに称賛し続けているニュースキャスターの田原総一郎の無自覚ぶり、無責任ぶりは言語道断だ。
この人の独善、独断ぶりは常軌を逸している。
▽ かつて財界総理と称された経団連(現日本経団連)の前会長、奥田碩トヨタ自動車相談役も、格差社会の助長に一役買った。
中身空っぽの小泉構造改革をサポートし、高収益を誇ってきたトヨタ自動車は2008年下期(08年10月〜09年3月)の単体営業損益で約1000億円の赤字が見込まれているという。
…外需依存体質の産業構造を放置してきた失政が白日の下に晒されたのである。
▽ 企業はリストラで、利潤を貪れることに味をしめた。大不況で失業者が街に氾濫すると予想される。
人心荒廃ぶりは、スリ、強盗、かっぱらい――なんでもありだった戦後の混乱期を知り得ている私の目には、それに重なるほど無惨な状態と映る。
ここまで壊れてしまった国を蘇生させるのは気が遠くなるほど困難だが、不可能とは思えない。
百年一度の困難を克服するのは、経済がグローバル化した現在、独力ではあり得ないが、政治に思い切った転換が求められていることだけは確かである。
いまこそ外需依存の産業構造を変換する好機と捉えて、叡智を結集すべき時ではなかろうか。