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2009/01/30
天下り・わたりのシステムなくすため最善を尽くす 幹事長、会見で
鳩山由紀夫幹事長は30日夕の定例会見で、昨日29日の衆議院本会議の代表質問、天下りとわたりの問題についてコメントした。
冒頭、細田自民党幹事長の代表質問を「いったいどうしたんだ、というような質問だった」と振り返り、野党が定額給付金の問題だけで補正予算の審議を引き延ばしたという指摘に反論。定額給付金の部分を除くという助け船を野党が出したにもかかわらず、その提案に乗らなかった政府与党のほうに責めがあるとした。
景気対策関連法案を5時間で通した米国下院が引き合いに出されたことについては「米国では大統領選挙があって政権交代をしている。国民の支持を得た大統領のもとで、議会が開かれ、景気対策の関連法案が上がった」と両国の立場の違いを指摘。「日本では支持率が低いにもかかわらず、総理が辞めない。選挙もやらないで、国民の信を得ていない。そんな中で、間違った中身の定額給付金が入っている予算を上げようとしている。当然、そんなに簡単に賛成できる話ではない」と強調した。
同じく細田自民党幹事長による「いま高速道路に乗ってはいけない」という発言にも言及。第2次補正予算関連法案にある高速道路料金の引き下げの対象はETCの利用者に限られることなどを挙げたうえ「ETC装着の推進によって利権が動いているのではないかというふしがある」と指摘。財団法人道路システム高度化推進機構という天下り機関を守るため、ETC装着を推進してお金を入れさせるために誘っているとしか思えないと断じ、細田氏の発言は、政治家としての良心にもとるという見解を示した。
わたりを認めないという首相の答弁については「ならばなぜ政令を変えようとしないのかというところに本質がある」と指摘、再就職等監視委員会の設置に民主党が反対しているからといって、首相が勝手にできるような政令を作ること自体が大きな誤りだとした。そのうえで「これから真剣に調査し、天下り・わたりのシステムそのものがなくなるように、民主党として最善を尽くしたい」と表明した。