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2009/01/28(水) 22:25:12 ID:01GZg479
「チェンジ」の衝撃
共産含む「超党派」で逆転
「知事選のことで話がしたい」――。民主党県連副会長の和嶋未希県議の携帯電話が鳴ったのは、昨年
11月上旬。相手は国政で対抗する自民党の阿部賢一県会副議長。予期せぬ申し出だった。山形市の
料理屋に県民ク、自民、県政・公明クの3会派9人が一堂に会すると、少し遅れて席に着いたのは、吉村
だった。
公約や政策の話はなかったが「反斎藤」で一致し、支援を決めた。「超党派」の戦いはここがスタートとなった。
吉村擁立に水面下で動いていたのは、連合山形(安達忠一会長)。知的障害者のスポーツ大会で皇族の
エスコートを務めるなど吉村の奮闘を聞いた安達は7月末から3か月以上かけて、「党派を超えて支援でき
る人はあなたしかいない」と口説き落とした。6、7人候補に挙がったが、「吉村以上の人物はいなかった」と
いう。
出馬表明は、告示約40日前の11月28日。知名度不足が懸念されたが、安達は「あのタイミングしかない」
と言い切る。2日前に自民党会派の大半が現職支援を明確にしたばかり。超党派を際立たせる好機と見た。
会派の枠を超えて県議OB約30人が支援し、自民党の岸宏一参院議員も支援を表明した。
ただ、「もう一手」必要だった。吉村の支援組織は2つのルートで共産党県委員会(後藤太刀味委員長)に
協力を求めた。共産関係者と吉村は6時間近く協議し、合意点を見いだした。「共産党色」を抑えるため、
後藤は「吉村との距離に気を使った。こんな選挙は初めて」と明かす。
共産は前面に出ないように工夫。党集会に吉村が出席することはなく、独自に選対本部を設置して「後方
支援」に徹した。社民党県連の広谷五郎左ェ門代表は「連合はうまくパイプ役を務め、幅広い連携を築いて
くれた。共産は相当な配慮をしてくれた」とたたえる。
吉村は約1万700票差で制した。だが、共産が独自候補で戦った前回選と同じ展開になれば、3万票の
行方が変わっていたかもしれない。共産を含めた超党派の結成が「逆転勝利」に不可欠だった。
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/yamagata/feature/yamagata1232981180177_02/news/20090126-OYT8T01141.htm