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県議補選を振り返って
2009年01月27日
自民公認の山本龍氏(49)と無所属の後藤新氏(48)の当選で幕を下ろした県議補選(前橋市・勢多郡区)=被選挙数2=を、各政党は来るべき総選挙の「前哨戦」と位置づけていた。前橋市・富士見村を含む群馬1区では、自民、民主、共産の各党が候補者を擁立するほか、無所属の新顔が立候補の意向を明らかにしている。県議補選の当落が判明した25日夜の各党幹部の談話と得票状況から、衆院選を展望した。
「逆風の中でも本来の力を発揮できた。それは常に正義を実現してきたから。これからも衆院選、前橋市議選、参院選がある。群馬はやっぱり自民党という思いを体現していきたい」
山本氏の当選を受けて、自民党県連の南波和憲幹事長はこう述べた。
「総選挙の前哨戦。1位で当選しない限り自民党の未来はない」(笹川尭・県連会長)として、山本氏のトップ当選を至上目標に臨んだ同党。総選挙に立候補する見通しの尾身幸次、佐田玄一郎両衆院議員も頻繁に山本氏の応援に駆けつけた。
失った2議席の回復を目指さず、山本氏1人に絞った理由について県連幹部は「2人勝たせる力はあるが、時間的な余裕がなかった」と説明していた。しかし、山本氏の得票を2で割ると、後藤氏に遠く及ばないばかりか、3位の桑原功氏(63)=無所属、民主推薦=にも後れをとる水準。県都での「実力」に心もとなさを残した。
一方、候補者を一本化できなかった民主は、共倒れを招いた。07年統一地方選の県議選でも同じ2人がそろって落選している。
富岡由紀夫参院議員は「前回の選挙で戦略を見直す必要があると反省したが、生かせなかった」と話した。同党公認で1区から立候補する予定の宮崎岳志氏は「民主党への期待はあったのに応えられず、残念だ」と振り返った。
宮崎氏はあわせて、「山本氏の得票率が3分の1にとどまったのは、群馬の風土も変わってきたということ。反省を生かし、非自民の総結集、融和を、民主党内も含めてやっていく」と語った。
後藤氏と民主推薦2候補の得票率は計約55%に達した。自民山本氏の約33%に対して非自民の得票率は、共産公認の店橋世津子氏(47)も合わせると実に約66%にのぼる。
こうした情勢について、元参院副議長の角田義一氏は「自民をはるかに上回った。時代は変わってきている」。後藤氏も「非自民系の票がすごい。自民党王国の終わりの始まりという気がする」などと勢いづく。
今後、現在の分裂状態を克服して求心力を高めることや、後藤氏を支えた勢力との連携が求められるが、後藤氏を支えた中には国政で自民党を推す人もいる。陣営の中核を担った高木政夫・前橋市長も、総選挙への態度は明言していない。民主にとっての課題は小さくない。
不況と雇用不安で存在感が増す共産の得票率は約11%で最下位に終わったとはいえ、07年の県議選の約9%を上回った。小菅啓司・党県委員長は「今回の自民批判は、つかみきれないくらいの大きさだった。選挙中は今までになかった動きがあった。それを投票に結実させるだけの力が足りなかった」と語った。