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http://www.47news.jp/CN/200901/CN2009012501000225.html
山形知事選、民主支援の新人勝利 政権批判、麻生内閣に打撃
任期満了に伴う山形県知事選は25日投票、即日開票の結果、民主党などが支援する無所属新人で行政書士の吉村美栄子氏(57)が、自民党の大半が応援した無所属現職の斎藤弘氏(51)を接戦の末に破り、初当選を果たした。自民党が厚い支持基盤を持つ山形県で事実上の「与野党対決」を民主支援候補が制したことは、支持率低迷が続く麻生内閣には打撃となり、さらに厳しい政権運営が続きそうだ。
民主党は選挙戦後半で手応えをつかみ、斎藤氏を「自民党の言いなり」と批判。政党色を前面に出して反自民票の取り込みを図り、組織力に勝る斎藤氏を逆転した。次期衆院選をにらんだ前哨戦の様相も呈し、民主党が支援候補の勝利により勢いづくのは確実だ。
吉村氏は千葉、北海道、滋賀に続き4人目の現職女性知事となる。1期4年を務めた現職が再選できずに敗れるのは2004年の栃木県知事選以来で極めて異例。
投票率は65・51%で、前回を6・19ポイント上回った。
吉村氏は財政再建を進めた斎藤氏に対し「経済効率性だけを優先した冷たい県政」と批判。連合山形を軸に、民主、共産、社民各党の県組織や斎藤氏に批判的な自民党参院議員らが応援した。知事退職金や副知事2人制の廃止なども打ち出し、支持を広げた。
斎藤氏は県の財政健全化など実績をアピール。自民党の地元選出3衆院議員や県議らがフル回転し、公明党の協力も取り付けたが、保守が分裂した前回05年知事選のしこりも響き、まとめきれなかった。