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【あの人は今こうしている】
2007年4月26日 掲載
中村慶一郎(政治評論家)
「ニュースプラス1」を1年程でクビに「後味悪い幕引き」と振り返る
読売新聞政治部出身で、古くは三木首相の首相秘書官となり、近くは森内閣で内閣官房参与を務めた政治評論家の中村慶一郎さん。テレビでも日本テレビの朝の情報番組「ジパングあさ6」や、夕方のニュース番組「プラス1」などで歯切れのいい時事解説を行い、茶の間の評判は上々だった。ところが、最近はブラウン管でまったく見かけない。中村さん、今どうしているのだろう。
「テレビを離れてもう4年になります。最後の番組は夕方5時台の『ニュースプラス1』でした。その前は早朝の『ジパングあさ6』に出演していたんですが、病気で途中降板しましてね。で、しばらく休養していたら『プラス1』に出ないかと声がかかったんです。しかし、1年ほどでクビになり、ちょっと後味の悪い幕引きでした」
JR四ツ谷駅近くの喫茶店で会った中村さん、まずこう言った。4年前というと、03年にブラウン管から姿を消したことになる。が、それにしても、“クビ″とは穏やかではない。
「8月の下旬でしたか。いつものようにお昼ごろに局入りしたらディレクターに呼ばれたんです。そこで私の小泉批判が放送法に抵触する疑いがあるとかなんとか言われ、番組降板を言い渡された。若い人とやり合っても仕方がないと思い、その日から身を引きました」
「放送法」の一線を踏み越えてしまったということか。
「確かに私は小泉政治を批判し、とくに郵政民営化は誤りであると反対の立場を取っていました。とはいえ、テレビではいつも節度を持って発言してきたつもりだし、それに他局で小泉批判をしてもおとがめなんてなかった。思い当たるフシがあるとすれば、月刊誌での小泉批判でしょうか。ちょうど総裁選を間近に控え、そのとき、対立候補は連合して小泉政権を倒せという論文を書き、それを小冊子にして全国会議員に配布したんですよ。いま振り返ると、ちょっとやりすぎた感もありますが、この一件が理由かもしれません。だけど、まあ、もう済んだことです」
しかし、だ。自説、自分の主張をアピールしなくて、どこが政治評論家だ。そういえば、中村さんの降板に関し、ある政治的な圧力が働いたと書いた週刊誌もあった。
さて、中村さんが小泉政権に見せた“義憤″は安倍政権にもおよぶ。
「今の閣僚をご覧なさい。安倍首相が支持してくれたお仲間たちにポストを与えた結果、ナントカ還元水の松岡利勝農水相や“女性は子を産む機械”発言でひんしゅくを買った柳沢伯夫厚労相など、緊張感、使命感、責任感を欠いた閣僚がゴロゴロ出る始末。また、落選中の衛藤晟一氏の復党だって笑止千万ですよ。この半年の安倍政権は政治家が公益よりも私益に走る傾向をいっそう強くしたように思いますね」
今年7月の参議院選に国民新党から出馬するそうだ。
「出馬は小泉、安倍両政権を見てきて、日本の政治が危機に瀕しているという思いが募ったため。国民新党からの出馬は己の信念を貫いている集団だからです。今年1月に代表代行の亀井さんから打診があり、3月に決意しました。家族? もちろん反対しました。でも、私の意志の固いのを知ってあきらめました」
家族は夫人と息子が2人。