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【テレビ】“知らないのは一般国民だけ”放送局の免許が昨年末にひっそり更新されてた…不祥事あっても更新は規定路線の特別扱いに
1 :ぽこたん( ・∀・ )φ ★:2009/01/15(木) 11:53:57 ID:???0
知らぬは一般国民ばかりなり 放送局に免許剥奪がない理由
http://diamond.jp/series/inside/09_01_23_001/
世にも不思議な話である。そのことを、まったく知らされていない一般国民や、他の業界の許認可事業者が聞いたら、
「なぜ彼らだけが特別扱いなのか?」という疑問を抱くはずだ。
日本の放送局は、2008年10月31日に、ひっそりと“放送免許”の再免許(事実上の更新)を受けていた。
そのことは、当の放送局、親戚筋の新聞社、そして監督官庁の総務省も、あえて自ら言わないようにしているかのようだ。
しかも、今回の再免許は、これまでと違うトピックがあった。全国の放送局が横並びでアナログの放送免許と
デジタルの放送免許をいっせいに交付されたばかりか、次の更新までの期限がぴったりと“尻揃え”に調整されたのである。
そんな「異例中の異例の事態」(放送業界に詳しい関係者)にもかかわらず、まったくニュースにはなっていない。
放送免許の歴史をさかのぼると、再免許のスパンが「5年に1回」になったのは、1993年からである。アナログ免許は、
1998年と2003年、そして2008年10月末日に再免許の時期を迎えた。一方で、デジタル免許は、2003年12月1日から
東名阪の放送局とNHKが地上デジタル放送を開始し、その3年後に全国展開となった関係で、各局ごとに時期が微妙にズレていた。
それが今回、アナログ免許は2011年7月24日まで、デジタル免許は2013年10月末日までの5年間と、キー局もローカル局も共通で、
まったく同じ条件に揃えられたのである。国策の“完全デジタル化”を進める総務省の強固な意思が込められている
アナログ免許の期限が3年弱となっているのは、言うまでもなく、地上アナログ放送の停波のスケジュールに合わせてのこと。
一連の流れを見る限り、総務省は、粛々と計画通りに事を進めているように思える。だが、2008年の再免許が
もうひとつ異常だったのは、過去には必ず行われてきた「再免許ヒアリング」(放送局に対する個別の事情聴取)のプロセスがなかったことである。
通常、再免許の時期が近づくと、放送事故や不祥事などでスネに傷を持つ放送局は、ビクビクしながら1年以上前から
事情聴取の準備を進める。総務省に対しては、主に@免許期間中の事業継続性、A番組の編成計画を説明し、求められた資料はすべて提出する。
>>2以降続く
2 :ぽこたん( ・∀・ )φ ★:2009/01/15(木) 11:54:40 ID:???0
そこには、度重なる不祥事の詳細な調査レポートや再発防止策なども盛り込まれるので、
「1つの放送局だけで1000ページ前後の文書になる」(業界紙の元編集者)。
では、なぜ、今回に限り、事情聴取が省かれてしまったのかと言えば、これが総務省の都合なのである。
再免許ヒアリングをすれば、ボロが出てしまいかねないからなのだった。たとえば、地デジ推進の立場上、
総務省の担当者は、各局に対して「本当に2011年7月24日までにアナログ放送を終了できるのか?」とその根拠を問い質さければならなくなる。
じつは、どの放送局でも、一局当たり約50億円ものコスト負担が必要であるにもかかわらず、
利益を生むわけでもない地デジ投資など、ホンネでは望んでいないのである。「とりわけ、地デジ投資だけで、
3〜5年分の営業利益が吹っ飛んでしまうローカル局は、抵抗勢力になる」(キー局の幹部)。
総務省は、事情聴取で放送局を締め上げようとしても、いつもと違って反撃されてしまいかねなかったので、
中止したのだ。ローカル局から、「現実的に、アナログ放送を止められるかどうかは視聴者がテレビを
買い換えてくれるかどうかの問題です。地デジの認知度は低いままですが、総務省は、なにをしているのですか?」と切り返されたら、
答えに窮してしまう。それが今回、横並びで再免許になった“真相”なのである。
逆に言えば、だからこそ放送局は、どんなに世間の批判が激しくても、放送免許を剥奪される事態を考える必要がない。
不祥事続きであっても、免許更新は既定路線になっていたからだ。
現在、総務省とその意を受けた社団法人は、国民には選択肢を与えることなく、CMや字幕などで強制的にテレビの
買い替えを促している。地上アナログ放送の停波までは、すでに1000日を切った。
しかし、2008年10月に総務省が発表した緊急調査では、地デジ放送が見られるデジタルテレビの世帯普及率は46.9%であり、
依然として目標の50%には達していない。加えて、現行のアナログ放送が2011年7月24日に終わることを知らない人が
約4人に1人もいる(認度75.3%)ことから、地デジへの完全移行は危うい状況にある。
続く
4 :ぽこたん( ・∀・ )φ ★:2009/01/15(木) 11:55:21 ID:???0
その日を境にして、テレビが見られなくなる家庭が出れば、世間の非難はすべての発信源である総務省に向かうだろう。
これまで、日本の産業界のなかで、放送局は“特別な存在”とされてきた。だが、そろそろ国は、
放送局を優遇し続けていること自体が、静かに国民の反感を買っているという現実を、もっともっと知るべきである。
(『週刊ダイヤモンド』編集部 池冨 仁)
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