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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/scope/CK2009021602000074.html
スコープ 窮地の麻生首相 森政権と同じ末路?
2009年2月16日 紙面から
麻生政権が森政権と同じ末路をたどるとの見方が、政界で出始めた。与党の「失態続きで支持率が低迷している森喜朗首相では参院選を戦えない」との声に抗しきれず、森内閣は退陣に追い込まれた。衆院選を控えながら、舌禍続きで支持率が低空飛行を続ける麻生太郎首相も同じ道を歩むのか−。 (渡辺隆治)
森氏は二〇〇〇年四月、小渕恵三首相が脳梗塞(こうそく)で倒れて退陣した後、首相に就任した。「日本は天皇を中心とする神の国」などの失言を連発して支持率が低迷し、同年六月の衆院選で与党は議席を大幅に減らした。
〇一年二月には、米原子力潜水艦と愛媛県立宇和島水産高校の遠洋実習船「えひめ丸」の衝突事故の一報が入ってもゴルフを続行。強い批判を浴びて、支持率は6・5%にまで下落した。
失態続きで夏の参院選と都議選への危機感が強まったのを受けて、公明党の神崎武法代表(当時)は内閣不信任決議案に必ずしも反対しない考えを表明。与党党首が「退陣勧告」を突き付けたことで、森降ろしの流れが出来上がった。
外堀が埋まった森氏は三月十日、自民党総裁選の前倒しを提案。九月の総裁任期切れを待たずに、事実上の退陣を表明した。四月の総裁選では小泉純一郎氏が当選。七月の参院選は「小泉ブーム」で自民党が圧勝した。
麻生政権も、首相の郵政民営化見直しや定額給付金をめぐる発言が迷走した影響で、支持率は10%台に低迷している。衆院議員の任期切れが九月に迫り、都議選が夏に控えている状況も、森政権に似ている。
麻生内閣の支持率に反転の兆しが表れなければ、森政権と同様に与党から退陣要求が出てくるのは必至だ。自民党内に影響力を残す小泉氏の「首相の発言に信頼がなければ、選挙戦を戦えない」との痛烈な批判が、神崎発言のように麻生降ろしの流れをつくる可能性もある。
ただ、森政権と違う要素もある。小泉政権以降、安倍、福田、麻生と衆院選による民意の信任を得ていない政権が三代続いている。与党には「首相を交代させても、四人目では高い支持率は期待できない。麻生首相で衆院選を戦うしかない」との意見もある。
首相が森氏のように退陣を受け入れるかも不透明だ。
首相は自ら衆院解散に踏み切る意向を再三、表明している。首相周辺も「首相は支持率がどんなに下がっても退陣しない」と強調する。