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7月5日11時45分配信 毎日新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100705-00000029-mai-int
【ベルリン支局】先月末行われたドイツの大統領選で、野党側逆転のカギを握りながら、野党共闘を拒否するなど左派新党が存在感を高めている。5月には最大州の西部ノルトライン・ウェストファーレン州の州議会選で初めて議席を獲得、少数与党の州政権作りにも影響を与えるとみられている。左派新党は旧東独の社会主義統一党の流れをくみ、失業や格差拡大に対する全国の有権者の不満を吸収している。今後もドイツ政局を揺さぶりそうな勢いだ。
大統領選は与党から造反者が出るなど混乱、選出まで3回の投票を実施する異例の展開の末、与党が推すウルフ氏(51)が勝利した。
第1回投票では野党2候補の合計票が625とウルフ大統領の600に勝っていた。第2回投票で野党側は票を減らし、ガウク前東独秘密警察文書庁長官(70)を推す社会民主党と緑の党は左派新党にも3回目での同調を呼び掛けた。しかし左派新党は拒否。社会民主党は逆転を逃したと批判した。
左派新党のレッチュ党首は「ガウク氏のアフガニスタン派兵容認に反対」と述べた。また秘密警察文書庁は、左派新党の政治家と秘密警察の関係をたびたび暴露してきたことから反発が強かった。
左派新党は05年、当時の連立与党だった社会民主党の社会保障削減政策に反発し離党したグループと、旧東独政権党の流れをくむ民主社会党が合流して発足。失業手当の拡充やアフガン派兵中止などを訴える。
躍進の背景には、05〜09年に右派キリスト教民主・社会同盟と大連立を組んだ社会民主党への「批判票」がある。昨年の総選挙(総議席数622)でも、左派新党は前回を22議席も上回る76議席を得て躍進した。
反共色の濃い旧西独地域での支持拡大を印象付けたのが今年5月のノルトライン・ウェストファーレン州議会選での議席獲得だ。これによりメルケル政権は州代表で構成される連邦参議院(上院)で過半数を割り、上下院で「ねじれ」に追い込まれた。現在、16州のうち13州議会でも議席を獲得。旧東独出身のメルケル首相は昨年の遊説でも「この地域を赤い手に戻すな」などと左派新党を度々攻撃し、警戒を強めている。
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