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「なぜビルダーバーグ会議を公費で警備しなくちゃならんのだ!」警察官が告発
バルセロナ近郊のシッチャスという観光都市で、かのビルダーバーグ会議が開かれていることは、多くの人がご存知でしょうが、こちらでは、「政界・財界の世界的な実力者たちの集まり」として、またソフィア王妃も招かれたことで、テレビや新聞で大きく紹介されています。
そのテレビ報道の一つ、全国放送のラ・セクスタTVのニュース番組で、この会議の警備に当たるカタルーニャ地方警察の警察官による抗議が放送されました。
「みんなが不況であえいでいるときに、こんな私的な集まりを、どうして我々が公費を使って警備しなければならないのだ?」
こちらではさっそく次のYouTubeビデオに記録されたのですが、もちろんスペイン語で、見出しはカタルーニャ語ですから、ご覧になってもお分かりにならないかもしれません。
http://www.youtube.com/watch?v=1iF_Btuttq4
ここでは、アナウンサーの女性が次のように言います。
「この経済危機の中で、スペインではすでに多くの欧州機構の会議がひらかれている。ところが、このビルダーバーグ会議は全くの私的なものだ。カタルーニャ州政府は、世界の国家指導者や多くの重要人物が集まっていることを理由にしているが、警察官の組合はこれを批判している。」
字幕には「カタルーニャ州政府は60万ユーロ(およそ7千万円)をこの警備に充てている」と書かれています。
そして登場する警察官は、スペイン統一左翼(旧共産党)系の労働組合CCOOに所属しているのですが、やはり次のように語って抗議します。
「この経済危機の中でひどい話だ。いくらソフィア王妃のような重要人物が来るとはいえ、これは私的な集まりに過ぎない。」
次のスペイン語通信社エウロパ・プレスでは、
http://www.europapress.es/catalunya/barcelona-00376/noticia-euia-insta-generalitat-facturar-club-bilderberg-coste-dispositivo-policial-20100607194036.html
カタルーニャ州の政党EUiA(統一左翼と変革)の代表者ジョルディ・ミラリェス氏が、
「州政府はビルダーバーグ・クラブに警官配備の請求書を回せ」
と要求していることを伝えています。
20%もの失業率にあえぎ国家破産に向かいつつあるスペインですが、庶民の塗炭の苦しみをよそに、高級ホテルで世界戦略(世界の操り方)を練るくせに、警備費用をびた一文出さずに地元に支払わせる大富豪や巨大権力者たちの集会に、警備の警官すら厳しい目を向けています。
バルセロナでは、今日、給与削減や福祉切捨てなどに講義する公務員のゼネストがおこなわれています。
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