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コンゴ民主共和国 : 人権活動家への迫害に終止符を (アムネスティ・インターナショナル) http://www.asyura2.com/09/kokusai4/msg/715.html
http://www.amnesty.or.jp/modules/news/article.php?storyid=761 アムネスティ・インターナショナルは、コンゴ民主共和国(DRC)政府に対し、治安当局による恣意的な拘禁や憂慮すべき数の殺害の脅迫を受け続けている人権擁護活動家を保護するよう求めた。 アムネスティは概況報告書「攻撃にさらされるコンゴ民主共和国の人権活動家たち」の中で、DRCの8人の著名な人権擁護活動家が受けた迫害について公表した。嫌がらせは、2011年に行われる大統領選挙および国政選挙が近づくにつれ激化する恐れがあるとアムネスティは懸念している。 「DRC政府は、表現の自由の権利を守り、脅迫、恣意的逮捕および暴力からコンゴの人権活動家を守ることを保証しなければならない」と、アムネスティのDRC調査員アンドリュー・フィリップは語った。「多くの人権活動家が他の人びとのために声をあげたという理由だけで拘禁されているのである」 2009年7月、全国規模の人権団体のカタンガ支部代表であるゴールデン・ミサビコが、国家諜報機関(ANR)によって逮捕された。彼の所属する人権団体が、カタンガ州シンコロブエ鉱山の高放射能ウランやその他の鉱物の違法採掘に政府の治安当局者が関与していることを示す報告書を発表した後のことだった。 約1カ月間拘禁された後、ミサビコは「誤った情報を出版した」罪で有罪を宣告され、1年の刑と執行猶予8カ月の判決を受けた。彼の弁護士たちはこの有罪判決の取り消しを求めている。ゴールデン・ミサビコは、劣悪な拘禁状態を原因とする激しい胃痛、止まらない嘔吐および精神的トラウマに悩まされた。拘禁施設では、収容人員が多すぎて不潔な監房を避けようと屋外のダンボールの上で寝ようとした際も看守に金銭を支払うよう強要された。 2009年9月には、コミュニティの代弁者であり、キンシャサの人権NGOの代表であるロバート・イルンガがANRに逮捕され、9日間隔離拘禁された。これは、同NGOがバ・コンゴ州カサングルにある砂利会社において労働者たちに強いられている過酷な労働環境を非難するプレスリリースを発表した後のことであった。 ANRは特にDRCの人権活動家に対する逮捕、拘禁および脅迫を頻繁に行っている。アムネスティは、ANRの拘禁施設で行われている拷問やその他の虐待の報告を日常的に受けている。 「DRCの人権活動家たちは、人権侵害に注目を集めるという点において極めて重要な役割を果たしている。しかし、激しくなる嫌がらせにより、彼らがこの重要な任務を遂行することがますます困難になっている」と、アンドリュー・フィリップは述べた。 カタンガ州南東の都市ルブンバシに拠点をおく4つの人権団体のリーダーたちは、9月中旬以降次第に度を増す悪意のある匿名のSMSメッセージ(携帯電話用ショートメッセージ)を受け取った。当時彼らは拘禁中のゴールデン・ミサビコを支持する地域キャンペーンを行っていた。 「これらの脅迫によるストレスや精神的苦痛に自分があとどのくらい耐えられるか分からないが、家族との普通の生活に戻ってしまいたいという誘惑と毎日闘っている。それは、私に仕事をやめさせようとする脅しには屈したくないからだ」と、ある人権活動家はアムネスティに語った。 ゴールデン・ミサビコのためにキャンペーンを行った4人の人権活動家のリーダーの1人であるグレゴワール・ムラムバは、2009年10月18日、仕事から自宅へ戻る途中で拉致された。彼を乗せて家に向かうはずだった乗り合いタクシーが(突然)いつもの道から外れた。グレゴワール・ムラムバが運転手に食ってかかると、乗客の1人が彼の横腹に銃を押し付け、彼は目隠しをされた。タクシーは20分後に止まり、グレゴワール・ムラムバは殺されるのだと思ったが、殺されることはなくルブンバシ郊外の墓地に置き去りにされた。 他の3人のリーダーのティモシー・ムブヤ、エマニュエル・ウムプラそしてドミニク・ムノンゴは、命の危険を感じ、2009年9月の終わりにルブンバシを逃れた。3人とも10月にはルブンバシに戻り、殺害の脅迫が激しさを増すにもかかわらず人権活動を続けている。 コンゴの人権活動家たちは、自分たちへの嫌がらせや逮捕は2009年に急増し続けた、とアムネスティに語った。この報告はコンゴの国連オブザーバーによるものと一致している。 多くの国がDRCの人権活動家が置かれている状況に懸念を表明しており、2009年12月にジュネーブで行われたDRCに対する国連の普遍的定期審査(UPR)の際に、DRC政府に対して勧告が出されている。 普遍的定期審査とは、国連人権理事会が全加盟国に対してその国の人権状況を審査するものである。各国は4年ごとに人権に対する義務がすべて守られているかを審査される。 DRCは、「人権活動家の権利を守るためのさらなる施策を取ること」、「人権活動家やジャーナリストへの犯罪や妨害行為に対する効果的な調査を行い、起訴することを保証すること」そして「国連の人権擁護活動家に関する宣言に従って、人権活動家を守るための効果的な法的枠組みを導入すること」というUPRの勧告を支持すると表明している。 アムネスティはDRC政府に対し、このような改革を法律上、運用上ともに迅速に実施するよう強く求めている。 アムネスティ発表国際ニュース
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