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アパルトヘイト崩壊しても格差は広がる一方 (読売新聞) http://www.asyura2.com/09/kokusai4/msg/686.html
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20100211-OYT1T00372.htm 【ヨハネスブルク=中西賢司】南アフリカの反アパルトヘイト(人種隔離政策)運動指導者ネルソン・マンデラ氏(91)が27年余に及ぶ獄中生活から釈放されて11日で20年。 人種差別を法律で制度化したアパルトヘイト体制は崩壊したが、この間に貧富の差が一層拡大するなど自由のひずみが顕在化している。 マンデラ氏は白人支配下の1962年、アフリカ民族会議(ANC)指導者として活動中に逮捕され、64年に国家反逆罪で終身刑判決を受けて服役した。経済制裁による国際的孤立で対話路線に転じたデクラーク大統領(当時)の釈放表明を受けて90年2月11日、西部ケープタウン近郊の刑務所を出所した。 これが民主化への転換点となり、アパルトヘイト関連法は全廃され、94年に有色人種が初めて選挙に参加し、黒人が主導するマンデラ政権が誕生。2年後に全人種平等を柱とする新憲法が制定された。 法的権利は平等になったが、この20年間で多くの矛盾が露呈した。 政府は、雇用などでの黒人優遇政策を推進し、中所得層が生まれたが、貧富の差は拡大。大統領府の統計などでは、黒人の失業者は労働力人口の約3割にあたる358万人(2009年)に上り、94年から倍増した。黒人平均所得は、白人の約7分の1でしかない。生活保護制度は存在せず、大半の黒人層はかつて居住を強制された貧民街暮らしから抜け出せないままだ。 エイズ禍も広がり、国民平均寿命(43・8歳)は過去10年で7歳も下がった。 背景には、ANC政権の腐敗や政策の失敗が指摘されているが、黒人層を支持基盤に持ち、下院議席の3分の2近くを占めるANCの前に、野党の批判はかき消されている状態だ。アパルトヘイト時代から黒人社会の変化を撮影している地元カメラマンのビクター・マトムさん(50)は「社会制度の整備が十分でない中、自由主義だけが幅を利かせている」と指摘した。
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