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[社説]2010ダボスでの話題【東亜日報】 http://www.asyura2.com/09/kokusai4/msg/672.html
社説 スイスのダボス世界経済フォーラム(WEF=ダボスフォーラム)で、20人あまりの外国首脳や国際機関の首長のうち、李明博(イ・ミョンバク)大統領が一番最初に特別演説を行った。 28日、李大統領は、グローバル金融危機の原因といわれるグローバル不均衡問題の解消に向け、「グローバル金融の安全ネットワーク」の構築を提案した。 バラク・オバマ米大統領が示した金融機関を巡る改革問題を、11月にソウルで開かれる金融サミット(G20)会議のアジェンダに、追加するだろうと明らかにした。 韓国大統領として、WEFに初めて出席した李大統領の演説は、世界での支配構造の変化を象徴的に示している。 世界経済の中心軸が、先進国から主要20カ国(G20)に移りつつある。 ダボスでは、国連安全保障理事会や国際通貨基金、主要8カ国(G8)は、世界のパワー・バランスを適切に代表しておらず、グローバル問題の解決には向いていないという指摘と共に、その代案作りが活発に行われている。 英ロンドンの国際戦略研究所(IISS)のジョン・チップマン所長は、「G20は、国際安保や金融規制の面で、さらに多くの執行権を持つべきだ」と、提案した。 フランスのニコラ・サルコジ大統領は、「G20無くして、市場の信頼は再び回復できないだろう」とし、G20の役割を「21世紀の世界支配構造の先導者」と規定した。 李大統領は同日、金融サミットの3大政策方向に、「持続可能でバランスの取れた成長に向けた協力の履行」や、「先進国と途上国との格差解消やグローバル金融安全ネットワークの構築」、「G20非会員国と民間とのつながりの拡大」を示した。 速いスピードで変化するグローバル環境で、わが国は支援を受ける国から支援を行う国に、途上国から先進国に跳躍した経験を活かし、新たに跳躍できるチャンスを迎えている。 40回目の今年のWEFのテーマは、「よりよい世界:考え直し、構想しなおし、立て直すべき」である。 WEFが世界13万人を対象に行った価値観の調査では、3分の2が、「金融危機は、倫理や価値の危機」と回答した。 経済界には信頼の回復が、グローバル政治・経済システムに対しては、正直さや透明性が求められている。 これを反映するかのように、今年の6つの中核アジェンダのうちの1番目は、「価値の枠組みをどう作るべきか」である。 昨年の憂鬱な雰囲気とは違って、企業各社は自信を取り戻している。 雇用無しの経済回復や低成長への不安により、むしろ政府や企業の共栄関係や持続可能な反映、社会福祉の調和、グローバル協力への必要性がさらに強調されている。 今年、ソウルで開催されるG20首脳会議の議長国であるわが国は、国内での政争にのみ没頭し、いがみ合ってばかりいてはならない。 世界平和の定着や経済協力に貢献し、国のレベルと共に国富を一ランクさらに格上げできるよう、大きな世界と未来を見据えなければならない。
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