★阿修羅♪ > 国際4 > 615.html ★阿修羅♪ |
|
Tweet |
米エクソンが天然ガス大手XTOを買収へ、業界再編期待高まる
【転載元:http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPJAPAN-12935020091214】
[ニューヨーク 14日 ロイター] 米石油大手エクソンモービル(XOM.N: 株価, 企業情報, レポート)は、天然ガス生産大手XTOエナジー(XTO.N: 株価, 企業情報, レポート)を株式交換で買収する。XTOの債務約100億ドルを含めた規模は410億ドル。両社が14日明らかにした。
エクソンはXTO株1株につき普通株0.7098株を発行する。これはXTOの11日終値から約25%のプレミアムを上乗せした水準となる。
ヒューストン・エナジー・パートナーズのファンドマネジャー、ジョン・オルソン氏は「今回の買収により、エクソンはこれまで有していなかった国内での勢いをいくぶん得ることになる」と述べた。
買収のニュースを受けて、エクソンのような資金の潤沢な企業が有望資産を持つ規模の小さい企業の買収を展開するなか、エネルギーセクターの再編が進むとの見方が高まった。
オッペンハイマーのアナリスト、ファデル・ゲイト氏は「このような(買収)案件は増えるだろう。これにより、天然ガス価格の変動への同業界の耐性が高まるだろう」と述べた。
エクソンのレックス・ティラーソン最高経営責任者(CEO)は記者との電話会見で「天然ガスは主要エネルギー資源のなかで最も成長著しいと予想される。石油や石炭の伸びよりも大幅に速いペースとなるだろう」と述べた。
買収によりエクソンの資源ベースは約10%増加するとした。
また、ガーナ沖のジュビリー油田への投資計画に影響はないことを明らかにした。エクソンは同油田の権益を取得することで合意している。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
米シティが公的資金200億ドル返済で合意
【記事転載元:http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPJAPAN-12937520091215】
[ニューヨーク 14日 ロイター] 米シティグループ(C.N: 株価, 企業情報, レポート)は14日、公的資金200億ドルを返済することで米規制当局と合意したと発表した。これによりシティは2010年に不良資産救済プログラム(TARP)から脱却することが可能となり、幹部への報酬規制なども回避できるとみられている。
シティのパンディット最高経営責任者(CEO)は声明で「われわれは米国の納税者に対して感謝すべき恩義があり、住宅保有者やほかの借り手への融資・支援を通じて景気回復を支援する義務があると認識している」と述べた。
今回の合意に基づき、シティは170億ドル相当の株式を発行し、返済資金に充てる予定。35億ドル相当の有形株式ユニット(tangible equity unit)も発行する。生じた損失を米政府と分担する損失分担契約を打ち切ることでも合意した。
シティは今後TARP下で「異例の金融支援」を受けているとはみなされないと表明した。
同社は前年、TARP資金450億ドルの注入を受け入れた。今年に入り、政府はこのうち250億ドルをシティの普通株に転換することで合意しており、これにより政府のシティ株保有比率は約34%となっている。
米財務省は保有するシティ株を最大50億ドル売り出す見通しで、残りは向こう半年から1年以内に売却する見込みとした。売り出し後45日間のロックアップ期間が適用される。
シティは、年末までに政府に対し31億ドルの配当・利子を支払う予定とした。
財務省は、シティが資金返済で前進したことは朗報と指摘。声明で「融資状況の改善や雇用創出の促進に向け、今後取り組まなければならないことは山積しているが、シティによる発表は正しい方向に向けた新たな一歩となった」と述べた。
シティは、2010年第1・四半期にトラスト型優先証券を最大30億ドル発行する可能性もあるとした。
14日のニューヨーク株式市場のシティ株は、0.25ドル(6.33%)安の3.70ドルで取引を終えた。
シティ株は今年に入り約45%急落している。KBW銀行株指数は約1.8%の下落にとどまっている。
マークイットによると、シティのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)プレミアムは約0.18%ポイント低下し1.41%。1週間前の約2.0%から低下している。
UBSのアナリスト、グレン・ショア氏によると、シティは、政府との合意の一環で、年間の利払い費を約20億ドル削減する。
一部の株主は公的資金の返済を歓迎。大株主であるサウジアラビアのアルワリード・ビン・タラール王子は、公的資金の返済を評価。保有するシティグループ株を売却する予定はないと述べた。
公的資金の返済に伴い、一定の損失が発生する。優先株の買い取りに伴い、80億ドル(税引き前)の損失が発生。さらに政府の資産保証関連の証券の償却に伴い21億ドル(同)の損失を計上する。
アナリストによると、今回の措置に伴い、シティの株式は約15%希薄化する。希薄化率は、今月公的資金を返済したバンク・オブ・アメリカ(バンカメ)(BAC.N: 株価, 企業情報, レポート)を上回っているという。