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オバマは大統領になって初のアジア歴訪の旅を終えた。
まずは、オバマ大統領の東京での演説を振り返る。
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私はすべての人に、もちろんすべての米国人に、この地域の未来が自分たちの利害に影響することを知ってもらいたい。なぜならこの地域で起こることが私たちの生活に直接影響するからだ。
私たちはこの地域で多くの商業活動を行い、また多くの物を買っている。この地域にはもっと多くの製品を輸出できるし、それによって米国内に雇用を生み出すこともできる。
この地域での核兵器の軍拡競争は、より広い地域の安全を脅かす。偉大な宗教を冒(ぼう)とくしているこの地域の過激主義者たちは、私たちの両大陸への攻撃を計画している。またエネルギーの安全保障や気候変動の問題は、アジア太平洋地域に台頭する国々を抜きにしては解決することはできない。
これら共通の難題を解決するために、米国は昔からの同盟関係を強化し、新しいパートナーシップを構築する。
そのために、私たちは日本、韓国、オーストラリア、タイ、フィリピンとの同盟に期待する。これらの同盟は、過去の時代の歴史文書ではなく、私たちが共有する安全の基礎となる永続的な約束だ。
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この宣言において、アメリカはアジアの台頭を文字通り認めた。
そして、そのアジアに組み入る決意を述べたのだ。
オバマ大統領はこの地域を核の恐怖がなく、それによってアジア太平洋地域の緊張を防ぎ、貿易、そして経済を活性化させていく政策を述べた。
将来的には、日本、韓国、オーストラリア、タイ、フィリピン、そしてAPECを含む太平洋に位置する諸国と経済活動を自由化していく方向だろう。
そこに中国が待ち構えている。
アメリカは中国を「G2」と一方的に呼び、中国包囲網ではなく、
アジアにおける中国の台頭を受け入れ、アジアは中国に、太平洋はアメリカに。
この二国が今後のアジア太平洋地域をリードしていく形に誘導していこうとする。
そしてオバマは「アメリカ初の太平洋大統領」と自らを名乗った。
中国とアメリカが協調姿勢を保ち、アジアを一大経済ブロックへと導こうとするだろう。
これが、アメリカの今回のアジア歴訪の目的だったのだと思う。
そしてその出だしはほぼ思ったとおりになったであろう。(ただし、アメリカの喫緊の課題、中国の人民元切り上げを迫ることは出来なかったが。)
そしてあのオバマのお辞儀はこのためだったかもしれない。
今後アジア太平洋地域は、巨大な経済統合ブロックの実現に向けて動き出す。
日本の未来への舵取りは、今後さらにソフトな面で難しさを増していく。
そこには、普天間や、新たな軍事拠点など必要ない。
重要なのは航空ルートだ。
オバマが最愛の同盟国の地に残した、奇妙な果実。JAL。
それをDeltaとアメリカンが付け狙う・・・。
再建やいかに?!