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【クリントン訪朝】オバマ政権の狙いは? 保守派は反発【産経】
http://sankei.jp.msn.com/world/america/090805/amr0908052101011-n1.htm
2009.8.5 20:59
クリントン元米大統領の訪朝の背景には、オバマ米政権の北朝鮮政策の考え方を北朝鮮に説明するとともに、北朝鮮の対米政策やその狙いを聴取する目的があったとみられる。
だが、北朝鮮の求めに応じて元米大統領を訪朝させた米政権の決断には、保守派の批判も強い。
「平壌に踊らされた」との印象を避けるためにも、米国が今後、北朝鮮の核問題を打開する直接協議に移るには、時期や形式を含め慎重な判断を迫られそうだ。
元大統領は今回、訪朝団をポデスタ元首席補佐官らクリントン政権時代の側近で固めた。
夫人のヒラリー・クリントン国務長官も訪朝実現に水面下で動くなど、「チーム・クリントン」が舞台を仕切った。
米高官によれば、オバマ大統領は元大統領の訪朝を承認したものの、
(1)米政府職員を同行させない
(2)民間のチャーター機を使用する
(3)記者の釈放以外は交渉権限を与えない−との線引きをあらかじめ示した。
元大統領の平壌到着後、ギブズ大統領報道官が「(訪朝は)私的な活動」との談話を発表したのも、元大統領による身柄引き取り交渉と、政権の重要課題である北朝鮮の非核化問題に一線を引くためだった。
これは、核危機打開のためにカーター元米大統領が1994年に訪朝し、金日成主席と本筋の核問題を協議したケースとの違いを強調するための演出でもあった。
北朝鮮に人脈を持つリチャードソン・ニューメキシコ州知事(民主党)は今回の訪朝について、「交渉で核問題には触れなかっただろうが、今後の米朝協議に向けたプロセスにはなった」とし、実質的には身柄交渉の延長線上に米朝協議の展望が開けるとの見方を示す。
これに対し、大統領経験者が訪朝したため「北の政治宣伝に利用されただけとの非難が保守の側から当然出てくる」(ジョージタウン大のビクター・チャ教授)など批判的な声も強い。
ジョン・ボルトン元国連米大使も米紙への寄稿で、テロリストとの人質解放交渉に元大統領を送り込むのは「政治的に身代金を払う」のに等しいと批判。
イランが米国人旅行者3人を拘束していることに言及し、「クリントン氏はイランにもお辞儀をしに行くのか」と皮肉る。
米ヘリテージ財団のクリンナー研究員も、記者の釈放が「(核開発の停止を求めた)国連決議の履行を免除するものではないことをオバマ政権は明確にすべきだ」と、米朝協議への慎重な対応を求めている。