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情報BOX:米中戦略・経済対話の成果【ロイター】
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-10268620090729?pageNumber=2&virtualBrandChannel=0
2009年 07月 29日 12:31 JST
[ワシントン 28日 ロイター]
米国と中国は、2日間の日程で開催した米中戦略・経済対話で、両国が世界経済の景気後退(リセッション)からの脱却や環境および外交問題などについて、協力して取り組むことで合意した。
以下は米中戦略・経済対話に関するQ+A。
<具体的な成果はあったか>
気候変動問題での協力に関する覚書が、今回の協議では唯一の主要な合意。
経済分野では世界経済危機の克服で政策協調することで広範な合意に達した。
具体的には開かれた、市場原理に基づいた金融システムの促進。
両国間の貿易・投資の強化。
国際金融構造の強化など。
米中は貿易不均衡是正の対策を講じることで合意。
米国は民間部門の貯蓄増加、中国は内需拡大をそれぞれ目指す。
<為替相場について両国は何を言ったか>
米中の当局者は通貨について、ほとんど直接的な議論はしなかった。
世界の準備通貨としてのドルの安定性や地位についても議論はなかった。
米国側は、米議会で安過ぎるとして不満が募っている人民元という厄介な問題には踏み込まなかった。
その代わり、米当局者は中国に対し、内需拡大を求め、輸出主導型の経済成長に過度に依存しない必要性を強調した。
<外交・戦略協議はどうなったか>
両国は、北東アジア、南アジア、中東、アフリカなどでの従来および非従来型の危機対応で密接に連携することを約束した。
テロと闘い、国際的な核不拡散と軍縮を強化することでも合意。
北朝鮮については、停滞している6カ国協議を進展させるほか、北朝鮮に対する国連の制裁決議1874号の履行を確認した。
クリントン米国務長官は、イランの核兵器開発疑惑について、中国は米国が抱いている懸念を共有していると述べた。
両国はアフガニスタン、パキスタンの安定促進などで協力することで合意。
スーダンのダルフール問題でも協議を重ねる方針。
<地球温暖化問題での成果は何か>
両国は地球温暖化・環境・エネルギー問題での協力強化で覚書に調印した。
クリントン長官は、地球温暖化ガス排出削減策をめぐり詳細に議論したと述べたが、新たな排出削減目標などでは合意していない。
<米国は人権問題を取り上げたか>
人権問題は、米中協議冒頭の開会演説でオバマ米大統領が取り上げ、クリントン長官もわずかだが言及した。
しかしオバマ政権は、他の分野での進展に影響が及ぶ可能性を懸念し、人権問題での衝突は避けたかったようだ。